特集
CrusoeはノートPCに革新をもたらすのか?
−CrusoeがクライアントPCの世界を変える!−
デジタルアドバンテージ
2000/07/28 |
Transmeta(トランスメタ)社が、モバイル向けx86互換プロセッサとして「Crusoe(クルーソー)」を発表したのが、2000年1月19日(Crusoeの発表に関するリリース)。それから半年しか経過していないにもかかわらず、多くのPCベンダがCrusoeの採用を発表したり、PC
EXPO2000で製品の参考展示を行ったりした(PC EXPO2000で展示された製品についてはコラム「PC
EXPO2000で披露されたCrusoe搭載ノートPC」を参照のこと)。
Crusoeは、消費電力が非常に少ないことを最大の特徴としている。現在のノートPCのバッテリならば、Crusoeを採用することで、同等性能を維持しながら、約8時間のバッテリ駆動が可能だという。つまり、9
to 5というビジネス アワーの間、バッテリのみでノートPCを使い続けられるということだ。また、成田から米国西海岸への飛行機の中でも、ほぼバッテリのみでノートPCを使い続けることができる。これまでも、長時間のバッテリ駆動を売り物にしたノートPC存在していたが、それらは大容量のバッテリを搭載していたり、一般的なノートPCよりも性能を大幅に低下させたりしていた。しかし、Crusoeを搭載したPCでは、モバイルPentium
IIIとほぼ同等の性能を達成しながら、これまでは考えられなかった長時間のバッテリ駆動が可能になるという。外出や出張の多いユーザーにとって、これが福音となるのは明らかだ。さらに、これまではAC電源を使うのが当たり前だったインドア用途においても、Crusoeは大きな影響を与える可能性を秘めている。ここでは、このCrusoeが注目を集める理由、マイクロアーキテクチャの謎を探ってみることにする。
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