Oracle VMの世界

Oracle VMの世界(7)

Oracle VM上でRACを利用する(3)


日本オラクル株式会社
中嶋 一樹
2009/10/8

連載:Oracle VMの世界 INDEX

 VM ServerをVM Managerに登録する

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 ここでは、VM Managerはすでに構築済みと仮定し、そのVM Managerに新規にServer Poolを作成し、VM Serverを登録する手順を見ていきます。

 Webブラウザを起動してVM Managerにアクセスし、ログインします。 「Server Pools」タブを選択し「Create Pool」ボタンをクリックします。

図1 「Server Pools」タブで「Create Pool」ボタンをクリック

 Server Poolの情報を入力する画面が表示されますので、必要な情報を入力します。この画面でServer Poolの作成、Server PoolへのVM Serverの登録を同時に行います。下図を参考にして情報を入力してください。入力が完了したら「Add」ボタンをクリックします。

*Server Agent PasswordはこのVM Serverをインストールしたときに設定したAgentのパスワードです。Utility Server PasswordにはこのVM Serverのrootユーザーのパスワードを入力します。

図2 Server Poolの作成やServer PoolへのVM Serverの登録のための情報を入力

 すると、いま入力したVM Server #1が下の表に追加されます。この手順でVM Server #2も追加します。

*VM Server #2を追加するときは、「Server Pool Master」と「Utility Server」のチェックをはずします。

 VM Server #1、#2の追加が完了すると下図のようになりますので、「Next」ボタンをクリックします。

図3 VM Server #1、#2の追加が完了したので「Next」をクリック

 このServer Poolを管理するユーザーを設定します。必要に応じて追加/削除を行い「Next」ボタンをクリックします。

図4 管理ユーザーを設定し、「Next」をクリック

 確認画面が表示されますので、入力した内容を確認して、「Confirm」ボタンをクリックします。

図5 内容を確認して「Confirm」をクリック

 これでServer Poolの作成およびVM Serverの登録が完了しました。

図6 Server Poolの作成プロセスが終了

 この状態ではまだVM Server #2は共有ディスクをマウントしていません。VM Server #2に共有ディスクをマウントさせるためにVM Server#1でovs-cluster-checkコマンドを実行します。

[root@vmserver1]#  /usr/lib/ovs/ovs-cluster-check --master --propagate
O2CB cluster ocfs2 already online
ha_setup_cluster_infrastructure [] =>
success
Propagation complete.
Cluster setup complete.

[root@vmserver1]#

 これでVM Server #1、#2の両サーバとも共有ディスクをマウントした状態となります。

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Oracle VM上でRACを利用する(3)
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ストレージアクセスの設定
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VM ServerをVM Managerに登録する
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