OPhoneだけじゃない!
中国のAndroidは三国志!?


〜中国Android/通信キャリア最新事情〜

株式会社イーフロー
緒方聡
2010/9/29

Androidと100%の互換性がある「OPhone SDK」

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 OPhone SDKは「OPhone SDN」から無償でダウンロード可能です。ただし、開発者登録が必要です。この開発者登録はマーケットにコンテンツを登録する際にも使用するので、本格的に中国市場を攻略するには必須です。

 なお、無理してOPhone SDKで開発をする必要はありません。OMSはAndroidとAPIレベルで100%の互換性があり、通常のAndroidアプリは、そのままOPhoneで動作できるので、すでにAndroidアプリを作っている方は、OPhoneアプリとしてマーケットに登録してみてはいかがでしょうか。

 SDKは、Android SDKのアドオンとして提供されます。ダウンロードしたSDKを、使用中のAndroid SDKの「add-ons」フォルダに展開します。

図2 OPhone SDKを展開する場所
図2 OPhone SDKを展開する場所

 Android SDK and AVD Managerを起動して、OPhone用のAVDを作成します。

図3 OPhone用のAVDを新規作成
図3 OPhone用のAVDを新規作成

 AVDが作成できたら、通常の起動方法で起動可能です。

図4 OPhoneのホームスクリーン
図4 OPhoneのホームスクリーン

図5 付属アプリの1つ「数独」
図5 付属アプリの1つ「数独」

 OPhone SDKは、通常のAndroid SDKよりも、かなり動作が重いです。

図6 記事「SurfaceViewならAndroidで高速描画ゲームが作れる」で作成したSurfaceViewのサンプルを動作させたところ
図6 記事「SurfaceViewならAndroidで高速描画ゲームが作れる」で作成したSurfaceViewのサンプルを動作させたところ

 AndroidとOPhoneのバージョンの対応は以下のとおりです。Android 2.2に対応したOPhoneは、2010年9月現在、まだ登場していません。

表2 AndroidとOPhoneのバージョン対比
Androidバージョン OPhoneバージョン
1.0/1.1 1.0
1.5/1.6 1.5
2.0/2.1 2.0
2.2 -

 6億人のユーザーに比較的簡単にリーチできるのは、中国語という障壁を考慮しても魅力的です。アップルやグーグルのように、年間、あるいは登録時に費用が発生しないのも良心的です。

 また、頻繁に賞金コンテストを開催しています。グーグルのコンテストのように「総額1000万ドル」ということはありませんが、それでも賞金は高額で、総額およそ3600万円です(2010年9月末のレート、1元=約13円として)。

図7 2011年3月まで開催しているOPhone賞金コンテストの賞金一覧
図7 2011年3月まで開催しているOPhone賞金コンテストの賞金一覧

 また、OPhone開発者向けの集会/セミナが中国各地で開催されており、活動は活発です。

 次ページでは、残り2つの中国聯通の「UPhone」と中国電信の「CPhone」を紹介します。

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 INDEX
  Page1
  中国もAndroid活用が盛んな国
中国の通信キャリアは“三国志”状態
中国移動の「OPhone」
Page2
  Androidと100%の互換性がある「OPhone SDK」
  Page3
  中国聯通の「UPhone」
中国電信の「CPhone」
中国Android事情の参考リンク


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