キーワードサーバ・カタログを読み解くためのキーワード デジタルアドバンテージ |
サーバ・システムの導入を行う場合、カタログなどを見て仕様を確認するのは当たり前のこと。ただ、カタログには聞き慣れない略称や開発コード名などがごく普通に使われており、しかも難解であることが多い。そこで、本稿ではサーバ関連の開発コード名や最新単語などを中心に、サーバのカタログを読みこなすのに必要な用語をピックアップして解説する。
サーバ・カタログの例
まず、日本IBMのサーバ「eserver xSeries 360 モデル2RX」の仕様を見ていただこう。製品の詳細については、「プロダクト・レビュー:さまざまな新技術が注ぎ込まれたミッドレンジIAサーバ『eserver xSeries 360』」を参照していただきたい。
モデル | 8686 | |
2RX | ||
タイプ | ラック(3U) | |
プロセッサ | 搭載CPU数 | 2(最大4) |
タイプ | Intel Xeon MP(4ウェイ) | |
内部周波数 | 1.50GHz | |
外部周波数 | 100MHz | |
3次キャッシュ | 512Kbytes ECC | |
SMPアップグレード | Intel Xeon MP-1.50GHz | |
CPUアップグレード | Intel Xeon MP-1.60GHz/1Mbytes | |
チップ・セット | IBM XA-32 | |
メイン・メモリ | 標準容量 | 2Gbytes Chipkill ECC RDIMM |
(PC 1600 DDR SDRAM) | DIMM装着状況 | 512Mbytes×4 |
DIMMソケット数 | 8(4) | |
最大容量 | 8Gbytes | |
グラフィックス機能 | SVGA(S3 Savage 4) | |
グラフィックス・メモリ | 8Mbytes | |
ディスク・インターフェイス | タイプ | Ultra160 SCSI(オンボード) |
チャンネル数 | 1 | |
内部コネクタ | 1 | |
外部コネクタ | 0 | |
内蔵ストレージ・デバイス | フロッピードライブ | 3.5インチ(1.44Mbytes/720Kbytes)×1 |
標準ハードディスク容量 | 72.8Gbytes(36.4Gbytes Ultra160 SCSI×2) | |
最大ハードディスク容量 | 220.2Gbytes | |
CD-ROMドライブ | 24倍速IDE | |
テープ・ドライブ | − | |
ストレージ・ベイ(空) | 5.25/3.5インチ・ハーフハイト | 1(0) |
3.5インチ・スリムハイト | 1(0) | |
ホット・スワップ・ベイ | 3(1) | |
PCI スロット(空) | 64bit/66MHz | PCI-X 1.0準拠(Active PCI-X対応)×4(4) |
64bit/100MHz:64bit/133MHz | 64bit/100MHz×2(2)もしくは64bit/133MHz×1(1) | |
インターフェイス | リモートI/Oポート、USB×3(フロント×1、リア×2)、キーボード、マウス、ディスプレイ | |
ネットワーク | 全二重イーサネット 10/100BASE-TX | |
システム管理プロセッサ | リモート管理アダプター(標準装備) | |
本体サイズ | 442(W)×701(D)×133.4(H)mm | |
重量 | 24.9kg(最小)/31.8kg(最大) | |
電源ユニット定格出力 | 2/3(370W リダンダント:オート・リスタート機能付き) | |
発熱量 (出荷構成/最大構成) | 1045W(3566Btu/Hr)/361W(1232Btu/Hr) | |
入力電力 (最大) | 1.10kVA/0.38kVA | |
消費電力(最大/標準) | 740W/520W | |
エネルギー消費効率 | J区分、0.041 | |
添付ソフトウェア | IBM Director V3.1、ServerGuide | |
付属品 | 電源コード、電源スイッチ・カバー、ラック型対応レール、ラック導入用テンプレート、ユーザーズ・リファレンス、インストール・ガイド、ドキュメントCDパック | |
eserver xSeries 360モデル2RXの仕様 | ||
日本IBMのeserver xSeries 360の製品情報ページより |
この中で分からない単語はどの程度あるだろうか。ここでは、ここからいくつかの単語を抜き出して解説する。また、最近のサーバ関連用語についてもまとめてみた。
次ページでは、カタログや記事に登場する主なサーバ関連用語やプロセッサの開発コード名を抜き出してみた。カタログなどを読むときの参考にしていただきたい。
INDEX | ||
[キーワード]サーバ・カタログを読み解くためのキーワード | ||
1.サーバ・カタログに見るキーワード | ||
2.主なサーバ関連用語 | ||
「System Insiderのキーワード」 |
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