Windows 2000 Professionalバイブル


Robert Cowart/Brian Knittel著
アクロバイト監訳
960ページ
発行日:2000年3月31日
価格:3980円
ISBN 4-8443-1359-2
インプレス 発行


 中級から上級ユーザーを対象にして、クライアントとしてのWindows 2000 Professionalを徹底的に使いこなすための基礎知識や設定方法、操作方法などを詳細にまとめた書。原書は『Special Edition Using Microsoft Windows 2000 Professional』という1500ページ超の大作だが、邦訳ではこれを本書である『Windows 2000 Professionalバイブル』と、続刊として刊行が予定されている『Windows 2000 Professionalネットワーキングバイブル』の2分冊としている。

 著書の1人であるRobert Cowart氏は、Windows関連の書籍をすでに数十も著述した経験を持ち、PC WorldやPC Weekなどにも寄稿している経験豊富な著者であり、本書はそうした筆者のWindows 2000に関する経験を、あますところなくまとめた実用書として仕上がっている。Part 1の「Windows 2000 Professionalの概要」では、Windows 2000の新機能解説から始まり、Windows 2000の歴史的な成り立ちやOS内部の基本構成、Windows 9xやLinux、OS/2といった他のOSとWindows 2000の比較などを行い、続いてWindows 2000の操作方法、システム構成とカスタマイズ、システムの管理と保守について、いずれも丁寧に解説している。

 Windows 2000の高機能性はだれもが認めるところだろうが、あまりに高機能であるがゆえ、雑誌記事や書籍の多くでも、「従来バージョンからの改良点」だけに焦点を当てて解説しているものが少なくない。この方法なら、現在ないしごく最近の過去だけを振り返ればよいので、経験の浅い記者でも簡単な調査で記事が書けるという書き手側の理由もあるだろう。しかしこうした説明だけで事足りるユーザーは、従来のWindows NT 4.0やWindows 9xを十分に理解した人である。新しくWindows 2000を勉強しようとして足を踏み入れた人にとっては、たとえ設定法や操作法が分かったとしても、それはあくまで表面的なものであり、いつまでたっても「しっくりこない」感覚が拭えない。

 コンピュータ雑誌などを読んでいて、そんなフラストレーションを感じる読者は、本書を参考にするとよいだろう。経験豊富な著者が、歴史的な背景をも含めたうえで、現在のWindows 2000の機能や使い方を分かりやすく解説しているからだ(代わりに、ページ数は膨大なものになっているが)。逆にいって、OS内部のしくみや背景などはどうでもいいから、手っ取り早くWindows 2000を使えるようになりたいと考えているなら、説明の多くを読み飛ばす羽目になるので、他書をあたったほうがよいだろう。ただ使うだけでなく、Windows 2000のしくみを理解したうえで、応用を考えられるようになりたいという人向けの解説書である。

 

「Book Review」

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