2000年3月に刊行された『Windows 2000 Professionalバイブル』の続刊(BookReview:『Windows
2000 Professionalバイブル』)。前作の書評中でも述べたとおり、『Special Edition Using Microsoft
Windows 2000 Professional』という1500ページ超の原書を、邦訳では前作の『Windows 2000 Professionalバイブル』と今回ご紹介する『Windows
2000 Professionalネットワーキングバイブル』の2分冊とした。タイトルからも分かるとおり、この『~ネットワーキングバイブル』では、Windows
2000 ProfessionalでインターネットやLANを利用するためのテクニックなどを解説している。
原書は1冊なのだから当然だが、今回の『~ネットワーキングバイブル』でも、前作同様の視点とタッチによってWindows 2000のネットワーク機能を段階を追って丁寧に解説している。内部は「Windows
2000とインターネット」というパートと、「ネットワーキング」というパートに大きく分かれており、このうち前者では、Webや電子メール、ニュースといったインターネット上の情報サービスの利用法を、後者ではファイル共有やプリンタ共有に代表されるLANの活用法などをそれぞれ解説する。
本書で役に立つのは、淡々と表面的に機能解説を行うのではなく、筆者の経験に基づいて、「便利な機能と無視してもよい機能」をはっきりと区別して教えてくれたり、マイクロソフトからはあまり情報が得られないシステム上の欠点や弱点を知らせてくれたりすることだ。特にインターネットに関する解説部分では、Windows
2000というOSを離れて、「SPAMメールを送りつけられないようにする方法」とか、「個人情報を明らかにすることなくニュースを使う方法」など、運用に大きく踏み込んだ部分についても解説を加えている。
本書は基本的にWindows 2000 Professionalを対象としているので、ネットワーク管理者向けの情報は少ないが、Novell
NetWareやUNIXなどの他のネットワークOSとWindows 2000を組み合わせて利用する方法を解説した章や、ネットワーク・セキュリティに関する章が用意されている。
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