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東京国際見本市協会 |
同一ラインアップ製品を導入することで、管理負担を軽減し、システム全体の性能維持を容易にするデジタルアドバンテージ |
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東京国際見本市協会(以下「協会」)は、産業の発展と貿易の振興、国際親善に寄与することを目的として、東京都、東京商工会議所、日本貿易振興会、(株)東京国際貿易センターを構成団体として設立された社団法人である。国際的規模の見本市として、初めて開催された「東京国際見本市」を始め、設立当初は、中央区晴海に所有する3つの展示館を使って、自身が主催する見本市の開催や、第三者団体などが主催する展示会などへの会場提供を行ってきた。パソコンの黎明期だった今から15年ほど前、国内で開催されるコンピュータ関連の展示会といえば、春に開催される「ビジネスショー」と秋に開催される「データショー」が双璧をなしており、これらはいずれも晴海の国際見本市会場を利用して開催されていた。急速に進歩するコンピュータ関連技術の「今」をひと目見ようと、わくわくして会場を訪れた経験がある読者もいらっしゃるだろう。
その後の1995年、江東区有明に東京国際見本市会場が完成し、東京都から施設の管理運営を受託した協会は、主たる事務所を江東区有明に移転し、1996年4月に東京国際見本市会場「東京ビッグサイト」を開業した。
展示会場の管理・運営では、協会内の各部署はもちろんのこと、外部の工事業者や警備会社などとの密接な連携が欠かせない。展示会という性格から、突発的な作業の発生や状況の変化は茶飯事という。展示会運営では、こうした突発的な事態に柔軟に対応する必要があるのだが、従来は各担当者が独自のノウハウと手法で情報管理を行っており、協会全体としての統一的な書式や、情報共有化の手段は用意されていなかった。
協会内の情報化の第一歩として、Windows NT 4.0をベースとする社内LANを構築し、Exchange Server 5.5をベースとする協会内部用のメッセージング・システムを構築し、主に関連書類のフォーマットの統一と文書の共有化に着手した。しかしこの段階では、メッセージング・システムは協会内部だけで閉じており、一部のユーザーを除いては、外部とインターネット・メールで情報交換を行うことはできなかった。そこで協会では、高まるインターネット利用の要求に応じるため、情報システムをWindows 2000+Exchange 2000ベースのものにアップグレードすると同時に、ISA Serverを導入して、効率的なWebアクセスを実現した。ここでは、Windows NT 4.0をベースとするシステムから、Windows 2000システムへのアップグレード、ISA Serverを利用したファイアウォール構築、そして多くの企業におけるIT化で最も苦労する点である。ユーザーに対するITの啓蒙活動や管理方針などについて注目する。
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INDEX | ||
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[事例研究]東京国際見本市協会 | |
1.IT化の最大の目的は社内文書の統一と、メッセージングによる情報共有 | ||
2.管理作業とセキュリティ・リスクを低減するため、ISPのホスティング機能を積極活用 | ||
3.既存環境に新サーバを並立させ、データを移行させて新環境に切り替える | ||
コラム:技術解説 Active Directoryでの一元管理がISA Server最大のメリット | ||
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事例研究 |
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