Windows HotFix Briefings ALERT

セキュリティ情報
3.そのほかのセキュリティ、修正プログラム関連情報

DA Lab Windowsセキュリティ
2007/01/16

MS06-059のExcel 2002向け修正プログラムが再リリース

 2006年10月に公開されたMS06-059のExcel 2002向けの修正プログラムが正しくインストールできない不具合が見つかり、これを解消した更新版(バージョン2)の提供が開始された。不具合はWindows Installer 2.0がインストールされている環境で発生する(Windows Installer 3以降では不具合は発生しない)。Windows Update/Microsoft Update/自動更新/WSUSを利用中であれば、Windows Installer 3.1以降がインストール済みである。

複数の脆弱性を解消したFirefox/Thunderbirdの新版

 Mozilla Foundationは、以前のバージョンのFirefox/Thunderbirdで発見された複数のの脆弱性を解消した新版、/Thunderbird 1.5.0.9、Firefox 2.0.0.1の提供を開始した。

Adobe ReaderとAcrobatにクロスサイト・スクリプティングなど複数の脆弱性

 Stefano Di Paola氏などは、Adobe Reader 7.0.8以前とAcrobat 7.0.8以前のプラグインに複数の脆弱性が存在することを報告した。脆弱性が悪用されると、Internet Explorer(IE)などのWebブラウザでPDFファイルへのリンクをクリックするだけで、任意のコードが実行される危険性がある。脆弱性は以下のとおり。

  • CVE-2007-0044
     PDFファイル名の後ろに「#FDF」「#xml」「#xfdf」+URLが記述されたURLをWebブラウザで開くと、ユーザーの操作なしに「victim.com」へリクエストが送信されてしまうクロスサイト・スクリプティングの脆弱性が存在する。
  • CVE-2007-0045
     PDFファイル名の後ろに「#FDF」「#xml」「#xfdf」+「javascript:」を記述すると、任意のJavaScriptをFirefox上で実行させることが可能になる。
  • CVE-2007-0046
     Adobe Reader 7.0.8以前とFirefox 1.5.0.7の組み合わせにおいて、以下のようなURLを開くとメモリを2重に解放する脆弱性が発生する。
  • CVE-2007-0047
     IEのMicrosoft.XMLHTTP ActiveXオブジェクトにおいて、JavaScriptを利用してHTTPヘッダなどにコードを挿入できる脆弱性が存在する。
  • CVE-2007-0048
     PDFファイル名の後ろに非常に多くの「#」が付けられたURLを開くと、IEで多くのメモリが消費され、サービス拒否が起きる。

 これらの問題を解消するためには、12月にリリースされた最新版のAcrobat 8に更新する。End of Article

 

 INDEX
  [Windows HotFix Briefings ALERT]
    1.緊急レベル3件を含む4件のセキュリティ修正が公開(1)
    2.緊急レベル3件を含む4件のセキュリティ修正が公開(2)
  3.そのほかのセキュリティ、修正プログラム関連情報
 
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