Windows HotFix Briefings Biweekly
(2003年11月21日版)

―― 修正プログラム適用に関する問題点、不具合情報の隔週レポート ――

DA Lab Windowsセキュリティ
2003/11/21

そのほかの重大な不具合

[不具合情報]
Office 97/2000とOffice 2003でのデータ非互換問題

不具合の内容 データ非互換
情報ソース マイクロソフト
情報公開日 2003/11/17
MS Security#
MSKB# 828041
対象環境 PowerPoint 2003
Word 2003
Excel 2003

 マイクロソフトは、Office 97/2000とOffice 2003 Systemの間でデータ非互換の不具合が発生していることを公表した。具体的には、OfficeArtと呼ばれる図形を含むドキュメントを相互に交換したときに障害が発生する。現象は次の3種類である。

  • エラー・メッセージが表示され、ドキュメントを開けない。

  • ドキュメントは開けるが、OfficeArtの図形が失われ、エラー・メッセージが表示される。

  • ドキュメントは開けるが、OfficeArtの図形が失われ、エラー・メッセージも表示されない。

 この不具合はPowerPoint 2003/Word 2003/Excel 2003で発生する可能性があるが、特にOfficeArtはPowerPoint 2003のプレゼンテーションで多用されるため、実用上はPowerPoint 2003での影響が最も大きいだろう。

 以下のダウンロード・ページにおいて、この不具合を解消するための修正プログラムが提供されている。

 
[不具合情報]
Internet Explorerで圧縮されたHTTPデータを受け取った場合にHTMLページが一部しか表示されない

不具合の内容 機能不全
情報ソース マイクロソフト
情報公開日 2003/11/05
MS Security#
MSKB# 823386
対象環境 Internet Explorer 6.0 SP1

 マイクロソフトは、Internet Explorer 6.0 Service Pack 1(以下IE SP1)にバグがあり、圧縮されたHTTPデータを受け取った場合に、以下の不具合が発生することを公表した。

  • HTMLページの一部、または全体が表示されない。
  • HTTP接続の応答が停止する。

 IEは、DHTMLレンダリング・エンジンの一部として、URL Moniker(ファイル名はUrlmon.dll)と呼ばれるDLLを使用してページデータの読み込みと表示処理を行っている。具体的には、HTTPデータは常にUrlmon.dllの内部バッファにいったん読み込まれ、その後レンダリング・エンジンであるMSHTMLがこの内部バッファからデータを読み出しながらHTMLの解析と描画を行う。このUrlmon.dllにバグがあり、内部のバッファの残りデータが少なくなると(8bytes以下)、MSHTMLに0bytesが返されてしまう。するとMSHTMLはすべてのデータの読み取りが完了したものと見なし、HTMLページの解析/描画処理を途中で終了してしまう。読み込むデータの内容によっては、HTTP接続の応答が停止する場合もある。

 英語版の「サポート技術情報:823386」によれば、サポート窓口への問い合わせにより、この不具合を修正するプログラムを入手可能とのことである。ただし11月20日現在、日本語の「サポート技術情報:823386」には、修正プログラムの入手方法に関する記述はない。なお、Urlmon.dllとMSHTML(Mshtml.dllなど)は、しばしばInternet Explorerの脆弱性の原因となっているため、ほかの脆弱性に対する修正と合わせて、この不具合が解消される可能性はある。

 
[不具合情報]
IEEE 802.1x認証方式を使用した無線LAN接続に長い遅延時間が発生するなど複数の不具合が発生する

不具合の内容 機能不全
情報ソース マイクロソフト
情報公開日 2003/11/12
MS Security#
MSKB# 826942
対象環境 Windows XP SP1/1a

 マイクロソフトは、Windows XP SP1/1aにおいて、IEEE 802.1x認証方式を使用した無線LAN接続時、ネットワーク接続の確立までに30〜60秒もの時間がかかる不具合のほか、無線LAN関連で複数の不具合があることを公表し、対応修正プログラムを公開した。不具合の詳細については、以下のサポート技術情報ページを参照されたい。

 修正プログラムは以下のページからダウンロードできる。

■修正プログラムに関する注意事項

 DA Labで調査したところ、この修正プログラムは「サポート技術情報:815485(Windows XP のWPAワイヤレス セキュリティ アップデートの概要)」の修正プログラムQ815485_WXP_SP2_x86_JPN.exeを含んでいる。つまりWindowsXP-KB826942-x86-JPN.exeは、Q815485_WXP_SP2_x86_JPN.exeの「更新版」に相当すると思われる。

 
 

 INDEX
  Windows HotFix Briefings Biweekly(2003年11月21日版)
    1.修正プログラムの適用によって発生する不具合
  2.そのほかの重大な不具合

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