運用
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メールの送信記録は、トラブルシューティングや不正な発信メールや着信メールの追跡調査のために、ぜひとも有効にしておくべきものである。が、デフォルトではログが無効になっているので、以下の方法でログ収集機能をオンにしておく。
まずサーバの管理ツールでExchange Serverの管理画面を開き、[詳細管理]−[ドメイン名]の下にある[サーバー]−[サーバー名]−[プロトコル]−[SMTP]を開く。そしてデフォルトで存在する[既定のSMTP仮想サーバー]を右クリックし、ポップアップ・メニューから[プロパティ]を選択する。これは、先に設定した、SMTPの中継やアクセス制御のための画面と同じものである。
このダイアログの[全般]タブの中にログを収集させるためのチェックボックスがあるので、これをオンにする。
SMTPの送受信ログ収集を有効にする | ||||||
デフォルトではログ収集が無効になっているので、これを有効にしておく。 | ||||||
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さらに[プロパティ]をクリックして、詳細なログ設定を行う。基本的には、毎日別ファイルにログを記録するようにしておけばよいだろう。
SMTPログのプロパティ | |||||||||||||||
収集するログ・ファイルの形式を指定する。 | |||||||||||||||
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上記の画面で[詳細設定]タブをクリックすると、ログ・ファイルに何を記録するかを設定することができる。基本的には、すべての項目をチェックしておけばよいが、最後の4つ(「ホスト」「ユーザー エージェント」「Cookie」「参照者」)はメールのログでは関係がないので、無効にしておいてもよい。
SMTPのログ設定 | |||
ログ・ファイルに記録する項目を選択する。これはWebサーバのログなどと共有しているのでこのように多くの項目が表示されているが、最後の4つ(「ホスト」「ユーザー エージェント」「Cookie」「参照者」)はメールには関係ないのでオフにしておいてもよいだろう。 | |||
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以上のように設定しておくと、ログ・ファイルには例えば次のような記録が残るので、どのようなコマンドが実行されたかを追跡することができる(送信しているデータの内容は記録されていないが、SMTPのコマンドと引数はすべて記録される)。以下の例では、赤字の部分(説明のために着色している)がSMTPで送信されたコマンドとそのパラメータである。
#Software: Microsoft Internet Information Services 6.0 |
INDEX | ||
[運用]実例で学ぶSBS 2003ネットワーク構築と運用 | ||
第2回 SBS 2003のメール設定 | ||
1.POP3/IMAPサービスの設定 | ||
2.POP3コネクタによるメールの取得と再配布 | ||
3.メールのオープン・リレー対策(1) | ||
4.メールのオープン・リレー対策(2) | ||
5.メールのログ機能の設定 | ||
運用 |
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