[Q&A]
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はじめに
Windows OSやアプリケーションの脆弱性を修正し、ウイルスや不正アクセスなどからシステムを保護するためには、更新プログラムの適用と管理が重要だ。本連載では、更新プログラムの管理にWindows Server Update Services(WSUS)を実際に活用しているユーザーならではの、よくある疑問や質問をピックアップして回答する。なお、特にバージョンを示さない場合は、最新のWSUS 3.0を対象とする。WSUS 3.0の機能や操作方法については、別稿の「[運用]これから始めるWSUS 3.0入門(前編)」と「[運用]これから始めるWSUS 3.0入門(後編)」も参照していただきたい。
■Q&A■
Windows Server 2008の「サーバー マネージャ」にWSUSの役割が表示されない。 |
現象の詳細:
WSUS 3.0 SP1はWindows Server 2008に対応しているはずだが、サーバ・マネージャにWSUSが表示されず、依然として「Windows Server Update Services 3.0 SP1」スナップインで管理しなければならないのはなぜか?
WSUS 3.0 SP1とWindows Server 2008の出荷時期の違いにより、正しく表示されなくなっている。これを解決するにはサポート技術情報で提供されている更新プログラムを適用すればよい。 |
Windows Server 2008には、コンピュータの「役割」と「機能」を一元管理する「サーバー マネージャ」が搭載されており、「Webサーバー(IIS)」「ファイル サービス」「イベント ビューア」などの管理ツールをまとめて実行できるという特徴がある。サーバ・マネージャは管理者ユーザーがログオンすると自動的に起動するので、すぐにシステム管理作業に取り掛かることができる。
さてWindows Server 2008の発売は2008年2月27日(パッケージの店頭販売は4月16日)なのに対して、WSUS 3.0 SP1のリリースは2008年2月9日である。両者の最終版の開発完了時期の関係上、「Windows Server Update Services 3.0 SP1」スナップイン(WSUS管理コンソール)のサーバ・マネージャへの組み込みは不完全になってしまっている。そのため、デフォルトではサーバ・マネージャにWSUSの役割は表示されない(画面1)。
WSUS管理コンソールをサーバ・マネージャに正しく表示できるようにするには、以下のサポート技術情報を参照して、そこで提供されている更新プログラムをWindows Server 2008に適用する必要がある(画面2)。更新プログラムには32bit版と64bit版があるので、使用しているWindows Server 2008の版に合わせて適用しよう。
画面2 更新プログラムを適用するとWSUSの役割が表示される | ||||||
Windows Server 2008にKB940518の更新プログラムを適用すると、「ファイル サービス」の役割がWSUSに置き換わる。 | ||||||
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INDEX | ||
[Q&A]そこが知りたい Windows Server Update Services(第10回) | ||
Q1 Windows Server 2008の「サーバー マネージャ」にWSUSの役割が表示されない | ||
Q2 Windows Vista Service Pack 1が配布できない | ||
運用 |
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