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CD-ROMドライブの自動再生機能を有効/無効にする方法(Windows 2000の場合)

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デジタルアドバンテージ
2000/02/24
2002/01/08更新
 
対象OS
Windows 2000 Professional
Windows 2000 Server
Windows 2000 Advanced Server
Windows OSには、CD-ROMの自動再生機能が組み込まれている。
場合によっては便利な機能だが、余計なプログラムが自動起動されたりして厄介なことも多い。
Windows NT/Windows 2000で自動再生を禁止するには、Shiftキーを押しながらCDを挿入するか、レジストリを編集する必要がある。
 

解説

 Windows OSには、CD-ROMの自動再生機能が組み込まれており、自動再生に対応したCD-ROMタイトルをドライブに挿入すると、CDに収録されたプログラムが自動的に実行されたり、CDに収録された音楽データが再生されたりするようになっている。

 このCD-ROMの自動実行機能に関して、Windows XPでは、大幅な機能強化が行われ、従来のプログラムの自動実行や音楽CD(CD-DA)再生ばかりでなく、ビットマップ・イメージの自動スライドショー機能や、MP3データを含むCDの自動再生機能が追加された。また以下で述べるように、Windows 2000でCD-ROMの自動再生を禁止するには、レジストリを編集する必要があったのだが、Windows XPではダイアログで簡単に設定できるようになった。Windows XPにおけるCD-ROMの自動実行については、別稿「Windows TIPS:リムーバブル・ストレージの自動再生機能を制御する方法(Windows XPの場合)」でまとめているので参照されたい。以下はWindows 2000に関して説明する。

便利な場合もあるが、うっとうしいことが多いCD-ROMの自動再生

 Windows 2000でルートディレクトリに「autorun.inf」というファイルが存在するCD-ROMタイトルがドライブに挿入されると、autorun.infで指定されたプログラムが自動的に起動される。この機能を使って、例えばアプリケーションなどのインストール用CD-ROMなら、インストーラ・プログラムを自動実行するように指定しておく。いまやほとんどのアプリケーションのインストールCD-ROMはこの形式になっている。ユーザーがこのCD-ROMタイトルをドライブに挿入すると、インストーラが自動的に起動されるので、エクスプローラなどで明示的にインストーラを起動しなくても、インストール作業を行えるようになるわけだ。

 あるいは、Windows 2000でCD-ROMドライブに音楽CDを挿入すると、音楽CD再生用として設定されているCDプレーヤー(デフォルトでは、Windows 2000に付属するMedia Player)が起動される。

音楽用CDをCD-ROMドライブに挿入したところ
音楽CDをCD-ROMドライブに挿入すると、音楽再生用として設定されているCDプレーヤーが自動的に起動され、再生が開始される。画面はMedia Player 7。

 これはこれで便利な機能なのだが、例えばCD-ROMタイトルの中身(CD-ROMに収録されているファイル群)を直接エクスプローラで参照したいときでも、自動実行に対応したCD-ROMタイトルでは、これをドライブに挿入するたびにプログラムが起動されてしまい閉口することがある。特に、CD-ROMは、ドライブにメディアを挿入してから、認識されるまでにかなり時間がかかるので、余計にわずらわしく感じる(CD-ROMドライブにもよるが、10〜20秒くらいかかるものが多い)。

 また初心者ユーザーのPCを管理する管理者なら、ユーザーがアプリケーションのCD-ROMや雑誌付録のCD-ROMなどをドライブに挿入しても、不用意にプログラムをインストールしてしまわないように、この自動再生機能を禁止したいと思うかもしれない。


操作方法

自動実行を禁止する方法 その1:Shiftキーを押しながらCD-ROMを挿入する

 特定のCD-ROMタイトルを挿入するときだけ自動実行を禁止したければ、Shiftキーを押しながらCD-ROMをドライブに挿入するようにする。こうすれば、CD-ROMを認識するためのアクセスは行われるものの、自動実行は行われない。

 ただし、このShiftキーによる自動実行の回避は、CD-ROMタイトルがドライブに挿入され、これが認識された後に判別される。したがって、CD-ROMタイトルの認識に時間がかかるドライブでは、CD-ROMがドライブに挿入されたからといって、すぐにShiftキーから手を離すと、自動実行回避の判別がその後で行われてしまい、自動実行が有効になってしまうことがあるので注意が必要だ。実際にいくつかのマシンでテストした感覚では、CD-ROMドライブのアクセス ランプが消えるまで、かなり長時間に渡ってShiftキーを押し続けていないと、自動実行を禁止することはできなかった。

自動実行を禁止する方法 その2:レジストリを修正する

 特定のタイトルを挿入する時点だけでなく、いつでもCD-ROMの自動実行を禁止したいと思うなら、レジストリを修正する。Windows 9xでは、コントロール パネルのデバイスマネージャでCD-ROMドライブのプロパティを表示し、[設定]タブの[挿入の自動通知]チェックボックスをオン/オフすることでこの設定の変更が可能だったが、Winodws NTやWindows 2000には、このようなグラフィカル・インターフェイスは用意されていない。

[注意]

レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。

 そこでレジストリ エディタを起動し、HKEY_LOCAL_MACHINEハイブのSystem\CurrentControlSet\Services\Cdromキーを表示し、Autorunの値を変更する。値を変更するには、[Autorun]項目をダブルクリックし、表示される[DWORD値の編集]ダイアログで行う。この値が1(デフォルト)なら自動実行は有効に、0なら自動実行は無効になる。

レジストリ エディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Cdromキーを表示したところ
ここにある「Autorun」の値が1なら自動実行は有効に、0なら自動実行は無効になる。
  CD-ROMの自動実行に関する設定はこの値で決まる。値を変更するには、項目をダブルクリックして設定変更用のダイアログを表示する。

 レジストリに加えた変更内容を有効にするには、システムを再起動する必要がある。 End of Article

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