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TIPS
[System Environment] |
リムーバブル・ストレージの自動再生機能を制御する方法(Windows XPの場合)(1)
→ 解説をスキップして設定方法を読む
デジタルアドバンテージ
2002/01/08 |
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対象OS |
Windows XP Professional |
Windows XP Home Edition |
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Windows XPでは自動再生機能が大幅に強化され、ドライブごと、メディアに収録されたデータの種類ごとに動作を切り替えられるようになった。
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自動再生の無効化を含め、すべての設定変更は、各ドライブのプロパティ・ダイアログで行うことができる。 |
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別項の「CD-ROMドライブの自動再生機能を有効/無効にする方法(Windows
2000の場合)」でも述べているとおり、Windows OSでは、CD-ROMドライブに挿入されたCDの内容が自動的に走査され、アプリケーションのインストーラが自動的に起動されたり、プレイヤーが自動的に起動されて、音楽CDが再生されたりする。
Windows XPでは、従来のインストーラの自動実行(ルート・ディレクトリに「autorun.inf」というファイルが存在するCD)や、音楽CD(CD-DA)の再生に加え、自動再生機能が大幅に強化された。ここでは、強化されたWindows
XPの自動再生機能について、その機能とはたらきをまとめる。併せて自動再生の有効化/無効化についても説明するが、Windows XPでは、Windows 2000のようにレジストリを編集しなくとも、CD-ROMドライブのプロパティで自動再生を簡単に有効化/無効化できるようになっている。
強化されたWindows XPのCD-ROM自動再生機能
従来のWindows 2000に比較し、Windows XPの自動再生機能は次の点で機能強化がなされた。なおここでは、ほとんどのPCが搭載する最も典型的なデバイスとして「CD-ROMの自動再生」を中心に話を進めるが、Windows
XPの自動再生機能は、CD-ROMドライブばかりでなく、記録メディアが交換可能なリムーバブル・ストレージ全般で利用できる。具体的には、DVDドライブは当然として、フラッシュ・メモリカードやWindows
XP対応のデジタル・カメラも対象となる。
- aurotun.infに記述された実行ファイルの自動実行、音楽CDメディア(CD-DA)のMedia Playerでの自動再生だけでなく、MP3などの音楽データ、JPEG/GIFなどの画像データ、MPEGなどのビデオ・データも自動再生の対象となった。
- 自動再生の有効化/無効化だけでなく、記録メディア挿入時の処理(プレイヤーで再生する、エクスプローラでファイルを一覧表示する、など)を選択できるようになった。
- メディアに記録されたデータの種類ごとに自動再生処理を変更できるようになった。
- 設定がドライブごとに行えるようになった。
- 記録メディアが挿入されるたびにダイアログを表示し、そこで処理を選択できるようになった。
ドライブのプロパティ・ダイアログで設定が可能
Windows XPのリムーバブル・ストレージで記録メディア挿入時の自動再生機能を制御するには、エクスプローラの[マイ コンピュータ]から設定したいリムーバブル・ドライブをマウスで右クリックし、表示されるショートカット・メニューの[プロパティ]を実行する。そしてドライブのプロパティ・ダイアログが表示されたら、[自動再生]タブをクリックする。
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リムーバブル・ドライブのプロパティ・ダイアログ-[自動再生]タブ |
自動再生を制御するには、ここで設定を行う。設定はドライブ単位、データの種類ごとに行うことが可能。
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設定したいデータの種類をここから選択する。 |
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記録メディアがドライブに挿入されるたびに、特定の処理を実行するにはこちらをクリックし、下の一覧から動作を選択する。 |
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選択したデータの種類に対して指定できる自動再生処理の種類。自動再生を無効にしたければ、ここで[何もしない]を選択すればよい。 |
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記録メディアがドライブに挿入されるたびにダイアログを表示し、処理を選択したいときにはこちらをクリックする。デフォルトでは、すべてのデータについて、こちらが選択された状態になっている。 |
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設定を規定値に戻したいときにクリックする。 |
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このようにWindows XPの自動再生処理では、ドライブごと、データの種類ごとに設定を変更することができる。データの種類としては、Windows XP標準では次の選択肢が用意されている。
種類 |
識別されるファイル(拡張子) |
選択可能な動作 |
音楽ファイル |
Windows Media Audio(.wma)/MP3オーディオ(.mp3) |
[再生][フォルダを開いてファイルを表示する][何もしない] |
画像 |
BMPファイル(.bmp)/JPEGファイル(.jpg)/GIFファイル(.gif)/TIFFファイル(.tif) |
[コンピュータにあるフォルダに画像をコピーする][イメージのスライド ショーを表示する][画像を印刷する][フォルダを開いてファイルを表示する][何もしない] |
ビデオ ファイル |
MPEGムービー(.mpg、.mpeg)/ASFムービー(.asf)/Windows Media Video(.wmv) |
[再生][フォルダを開いてファイルを表示する][何もしない] |
混在したコンテンツ |
上記「音楽ファイル」「画像」「ビデオ ファイル」が混在している記録メディア |
[フォルダを開いてファイルを表示する][何もしない] |
音楽CD |
音楽用CDメディア(CD-Digital Audio) |
[オーディオCDの再生][フォルダを開いてファイルを表示する][何もしない] |
DVDムービー |
DVDムービー・メディア(DVDムービー再生可能時) |
[DVDビデオの再生][フォルダを開いてファイルを表示する][何もしない] |
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Windows XPの自動再生機能で設定可能なファイルの種類と選択可能な動作(デフォルト時) |
このうち「音楽CD」は従来の自動再生でも対応していた音楽用CDである。また表中の「DVDムービー」は、DVD-ROMドライブで、DVDムービーを再生可能な場合だけ表示される。
Windows XPの初期状態では、すべてのデータの種類に対し、[動作を毎回選択する]が選択されている。このためドライブに記録メディアを挿入すると、動作を選択するためのダイアログが表示される。
自動再生を禁止したければ、禁止したいデータの種類を選択し、[動作]グループで[実行する動作を選択]の方をクリックし、動作一覧から[何もしない]を選択すればよい。
なお、Shiftキーを押しながらメディアを挿入することで、自動再生を一時的にオフにする方法もWindows 2000同様可能である。
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