[System Environment] | ||||||||||
permcopyコマンドで共有フォルダのアクセス権をコピーする
|
||||||||||
|
解説 |
ファイル・サーバをセットアップして共有フォルダを公開する場合、その共有名に対してアクセス権を設定する必要がある。例えばドメイン管理者(Domain Admins)やドメイン・ユーザー(Domain Users)にはフルコントロールとし、それ以外にユーザー(Everyoneなど)には読み取りのみ、といった具合だ。共有フォルダが1つしかないならば手動で設定しても簡単だが、複数の共有フォルダがあったり、既存のサーバから設定を移行したいとなると、少々面倒である。いちいち共有の設定ダイアログを開いて変更しなければならないからだ。
だがWindows XPやWindows Server 2003のリソースキットに含まれるpermcopy.exeコマンドを使えば、既存の共有フォルダ(マスタとなるフォルダ)のアクセス権を、簡単に別の共有フォルダのアクセス権としてコピーできる。本TIPSではその方法を紹介する。なおリソースキットについてはTIPS「Windows OS向けリソースキット・ツールを入手する」を参照していただきたい。
操作方法 |
Windows XPやWindows Server 2003のリソースキットに含まれるpermcopy.exeは、共有フォルダのアクセス権(パーミッション)をコピーするためのコマンドである。引数なしで起動すると、その使い方が表示される。
C:\>permcopy |
これで分かるとおり、使い方は非常に簡単である。コピー元のサーバ名と共有名、コピー先のサーバ名と共有名を指定するだけである。ローカル・コンピュータだけでなく、リモートのコンピュータも指定できる。ただしその実行には、管理権限が必要である(一般的には、ドメイン内のコンピュータ間でコピーするために使うことになるだろう)。
例えば、\\server01のusrという共有フォルダのアクセス権を、\\newserver01のnew-usr共有フォルダへコピーするには、次のように指定する。
C:\>permcopy \\server01 usr \\newserver01 new-usr |
これを見ると分かるように、共有名の指定方法は少し特殊である。「\\server01\usr」ではなく、「\\server01」と「usr」は空白で区切って並べる必要がある。ローカル・コンピュータ上の共有を指定する場合は、「\\mypc01」か「\\127.0.0.1」のようにする。
この記事と関連性の高い別の記事
- 簡易ファイルの共有機能を利用する(TIPS)
- Windowsのデフォルト共有を停止させる(管理共有を無効化する)(TIPS)
- コマンド・プロンプトでファイル共有を管理する(TIPS)
- WSHでログオン時に共有フォルダを設定する(TIPS)
- レガシーWindowsからはアクセスできない共有リソースを作成する(TIPS)
このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
「Windows TIPS」 |
- Azure Web Appsの中を「コンソール」や「シェル」でのぞいてみる (2017/7/27)
AzureのWeb Appsはどのような仕組みで動いているのか、オンプレミスのWindows OSと何が違うのか、などをちょっと探訪してみよう - Azure Storage ExplorerでStorageを手軽に操作する (2017/7/24)
エクスプローラのような感覚でAzure Storageにアクセスできる無償ツール「Azure Storage Explorer」。いざというときに使えるよう、事前にセットアップしておこう - Win 10でキーボード配列が誤認識された場合の対処 (2017/7/21)
キーボード配列が異なる言語に誤認識された場合の対処方法を紹介。英語キーボードが日本語配列として認識された場合などは、正しいキー配列に設定し直そう - Azure Web AppsでWordPressをインストールしてみる (2017/7/20)
これまでのIaaSに続き、Azureの大きな特徴といえるPaaSサービス、Azure App Serviceを試してみた! まずはWordPressをインストールしてみる
|
|