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アドレス・バーへの短縮入力でWebを検索する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 中塚 寛幸
2006/04/01
 
対象ソフトウェア
Internet Explorer
Webサイトを検索するときには、いったん検索サイトを開いてから検索語を指定するのが一般的である。
アドレス・バーに検索サイトと検索語を複雑な書式で指定すると、操作ステップを省略できるが面倒である。
検索サイトのアドレスと書式をTweak UIで登録すれば、アドレス・バーから素早く検索できるようになる。
 
解説

 Webサイトの検索は、Webブラウザ上でのユーザー操作のかなりの割合を占めているのではないだろうか。Webサイトの検索には複数のステップが必要だ。(1)Webブラウザを起動し、(2)検索サイトを開き、(3)フォームに検索語を入力してEnterを押す――という3ステップの操作が基本である。検索サイトを開く際にお気に入りから開いたり、日本語ページだけに絞り込んだりすると、マウスとキーボードの間を手が往復する回数はさらに多くなる。

 頻繁に行う操作は簡潔にすべきである。そこでデフォルトで行っている3ステップの操作を、(1)Webブラウザの起動、(2)アドレス・バーへの検索語入力――の2ステップに減らせる設定をご紹介する。

 だが、アドレス・バーへの直接入力だけで検索結果を取り出すのは、それほど簡単ではない。例えばGoogleで「WindowsTIPS」を検索する場合、特別な設定を行わない場合は「http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=WindowsTIPS&lr=」という文字列をアドレス・バーに入力する必要がある。日本語の検索語を指定する場合や検索モードを変更する場合は、さらに複雑な書式でアドレス・バーに入力しなくてはならない。書式を覚えるのは容易ではないし、これを手入力するのではミスタイプなどで手間が増えてしまい、本末転倒である。だがInternet Explorer(IE)では、以下のレジストリ・キーにサブ・キーを設定することにより、アドレス・バーへの短縮入力を行う機能がある。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\SearchUrl

 このレジストリへの適切な設定を行えば、アドレス・バーに例えば「ge WindowsTIPS」と入力するだけで、すぐにGoogleでの検索結果が表示される。このレジストリ・キーの設定にはノウハウが必要となるので、本稿では簡単に操作できるPowerToysのTweak UIで設定する方法をご紹介する。

Windows TIPS:Power Toys for Windows XPを活用する

 マイクロソフトが無償で配布しているPowerToysのTweak UIについては、マイクロソフトのサイトと関連記事を参照していただきたい。


操作方法

 例として、なじみの深いGoogleの[Web全体から検索]を短縮設定する。検索サイトのアドレスを短縮設定するには、まずTweak UIを起動して左ペインで[Internet Explorer]−[Search]を開き、新規設定を作成する。

Tweak UIでInternet Explorerの設定を開く
Tweak UIを起動し、Search Prefixes(短縮設定)を作成する。
  [Search]をクリックする。
  [Create]で新規作成する。

 [Create]を選択すると、次のダイアログが表示される。ここでは、Googleのデフォルトである[Web全体から検索]の短縮設定を作成する。設定名(短縮呼び出し語)は[日本語のページを検索]用の設定も考慮して「ge」としておく。

Googleのデフォルト検索を短縮設定に登録する
短縮設定は、Prefix(短縮設定の呼び出し語)と検索語を含むURLで指定する。検索語の入る位置に「%s」を入れておくと、例えばこの場合、IEのアドレス・バーに「ge WindowsTIPS」と入力した場合、「WindowsTIPS」の部分が%sの位置に代入される。
  短縮呼び出しを行うための呼び出し語を指定する。
  検索語の代入位置を「%s」で置き換えたURLを指定する。

 設定の作成が完了したら、[Apply]をクリックすれば、現在起動しているIEに対しても設定内容が反映されるので、すぐにIEで実験してトライ&エラーしてもよいだろう。設定内容を修正するには、Tweak UIで以下のように操作する。

短縮設定を編集する
短縮設定を編集するには、変更したい呼び出し語を指定して、編集ダイアログを開く。
  ここで設定変更したい呼び出し語を指定する。
  [Edit]をクリックして編集ダイアログを開く。

 表示されたダイアログで、IEのアドレス・バー上でURLに展開される文字列を編集する。

URLを編集する
URLの項目を編集して、トライ&エラーして最適設定を探すのがよいだろう。呼び出し語は編集できないので、呼び出し語を変更したい場合には、新たに呼び出し語を作成すればよい。

 ここまで設定が完了したら、IEのアドレス・バーに以下のように入力すれば、例えば「WindowsTIPS」を検索できる。

短縮呼び出しの入力例
 
短縮呼び出しが展開実行された検索結果例

WindowsTIPS:IEのアドレス・バーをWindowsのタスク・バーに表示する

 すでに開いているIEのウィンドウに対してだけでなく、例えばデスクトップのツール・バー設定で[アドレス]を表示させている場合に、Googleツール・バーなどをインストールしていない環境でもWebサイト検索機能を持たせることが可能になる。

主な検索エンジン用のURL設定

 参考までに、主な検索エンジンの短縮設定用のURL文字列を挙げておく(検索語の指定部分を%sで書き換えてある)。言語や検索オプションの設定により検索エンジンのパラメータは大きく変わるので、自分用の最適設定にカスタマイズして利用してほしい。一般的には、まず対象となる検索エンジンで検索を実行し、その結果のURLの部分をコピーして編集すればよいだろう。ただし、以下に挙げたURL文字列のうち、日本語の検索語に対応しているのはGoogleのみである(その他のサイトでは日本語を含む2bytes系言語の文字列はエンコードした文字列になるので非対応と思われる)。End of Article

  • Google([日本語のページを検索]の場合)
    http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%s&lr=lang_ja
  • MSNサーチ
    http://search.msn.co.jp/results.aspx?q=%s&FORM=QBHP
  • gooウェブ検索
    http://search.goo.ne.jp/web.jsp?TAB=&MT=%s
  • YAHOO!ウェブ検索
    http://search.yahoo.co.jp/bin/search?p=%s&fr=top_v2&tid=top_v2&search.x=1
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