[System Environment] | ||||||||||||
caclsコマンドをバッチ・ファイルで利用する
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解説 |
TIPS「caclsコマンドでACLを編集する」では、cacls.exeコマンドを使って、ファイルやフォルダのアクセス権(ACL)を設定する方法について解説した。コマンド・プロンプト上で作業することにより、特に定型的な処理や繰り返し処理(複数のファイルやフォルダをまとめて処理するなど)が効率的に行えるようになる。
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だがcacls.exeコマンドでACLを編集、変更すると、実行する前に確認のためのプロンプトが表示され、ユーザーが明示的に「Y」という文字を入力しないと、実際の処理が行われない。だがこれでは、バッチ・ファイルなどで自動処理するのが困難である。ほかのコマンドでは、強制的に処理を続行するために「/yes」「/y」などのオプションを備えているものが多いが、cacls.exeには用意されていない。本TIPSでは、この「Y」という文字を自動的に入力/指定する方法を紹介する。
操作方法 |
cacls.exeコマンドでは、アクセス権の内容を追加したり、変更したりする場合、確認のために「Y」という文字を入力しなければならない(大文字でも小文字でもよい)。
※対話的に実行する場合 |
この「y」という文字を自動的に入力するには、echoコマンドを組み合わせるとよい。具体的には、「echo y」というコマンドを実行し(これは、「y」という文字を標準出力へ送るコマンド)、その結果をcacls.exeコマンドへパイプ機能を使って送り込むのである。
※確認メッセージを自動入力する場合 |
ここで重要なのは、「echo y」に続けて、空白文字などを入れずに、パイプ記号文字「|」をすぐ直後に並べることである。ほかのコマンド(例:delコマンドなど)では、「echo y | del *.txt」のように、パイプ記号の左側に空白文字が入っていても構わないことが多い。だがcacls.exeコマンドでは、上記のようにくっつけて、「echo y|cacls ……」としなければならない。
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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