ダイナミック ディスク (dynamic disk)
最終更新日: 2000/03/08
Windows 2000に追加されたディスク管理機能の1つ。このダイナミック ディスクを利用することで、既存パーティションの内容(ファイルの内容)を維持したまま、パーティション サイズを拡張したり、後から増設したディスクと既存のディスクをあたかも1台のディスクのように取り扱ったりすることが可能になる。
ダイナミック ディスクが登場する以前、ディスク パーティション(領域)は、ディスクをフォーマットする以前に確保する必要があったため、いったん確保したパーティション サイズを拡張するには、内部に記録してあるデータをいったんバックアップし、パーティション サイズを拡張し(この時点でディスクの内容は失われる)、再度フォーマットし、バックアップしたデータを書き戻すという面倒な作業が必要だった。
これに対しWindows 2000のダイナミック ディスク機能では、既存パーティションのデータはそのままに、パーティション サイズを拡張できるようにした。既存パーティションに追加するディスク領域は、同一ディスク内の不連続な領域でもかまわないし、他のディスクでもよい。
Windows 2000では、互換性維持のために、従来方式のディスク管理も並行して利用できるようにしている(ダイナミック ディスクの登場により、従来方式のディスクは「ベーシック ディスク」と呼ばれるようになった)。ディスクをダイナミック ディスクとして利用するか、ベーシック ディスクとして利用するかは、ディスクを初期化する以前に決定しておく必要がある。
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