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CMS (Content Management System)

【シー・エム・エス】

別名
コンテンツ管理システム (Content Management System) 【コンテンツ・カンリ・システム】

最終更新日: 2003/03/22

 Webサイトの運用管理を総合的に支援するためのソフトウェア。Webページの制作(オーサリング)の補助から、でき上がったコンテンツの管理、実際のテスト(ステージング)サーバやライブ(本番)サーバへのアップロード管理、さまざまなターゲット環境に合わせたコンテンツの自動加工など、Webサイトのコンテンツのライフサイクル全体を管理する。素材となるデータやテンプレートを与えると、あとは自動的にWebページを生成し、それらのページへのリンク(索引)ページなども生成・更新して、テスト・サーバやライブ・サーバへのアップロードを行う。コンテンツ制作のワークフロー管理や(コンテンツの責任者の承認を受けてからアップロードを行うなど)、コンテンツのバージョンや履歴の管理、ユーザー属性に応じたコンテンツのパーソナライズなどの機能も持つものもある。

 Webサイトに新しいコンテンツを追加する場合、素材データとテンプレートからHTMLページを作成し、必要ならばリンク・ページを更新して、サーバへ実際にアップロードする。だが、1日に何度も更新するとか、毎日更新するなど、非常に早い頻度で更新されるコンテンツを持つWebサイトでは、これらの作業を人手だけで間違いなくこなすことは難しい。サイトの規模が大きくなればなるほど、そして制作に携わる人数が増えれば増えるほど、困難さは増していく。これらの作業を支援するのがCMSである。

 このシステムは、特に定型的なフォーマットのコンテンツを持つWebサイトの運営、管理に威力を発揮する。例えば新聞やニュース、雑誌などの情報提供サイトでは、原稿と写真や図版、映像、音声などの素材データさえ用意すれば、あとはテンプレートとなるWebページに従って自動的に最終的なWebページを作成させることができる。一般の企業でもニュース・リリースや商品カタログなどは、元となるテンプレートを作成すれば、あとは同じ形式で作成させればよい。このような用途では、CMSを使ってコンテンツの公開までの作業を自動化させることができるし、公開までにかかる時間を大幅に短縮することができる。また企業のポータル・サイト(EIP)などでも、CMSを利用すれば、各所に分散しているコンテンツ(文書やデータなど)を総合的に管理することができるようになる。

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