World Wide Web
【ワールド・ワイド・ウェブ】
別名
・WWW (World Wide Web) 【ダブリュ・ダブリュ・ダブリュ】
・Web 【ウェブ】
インターネット/イントラネット上で利用可能なハイパーテキスト形式のドキュメント・システム。省略してWWWやWebと呼ばれることもある。WWWサーバがネットワーク上に公開しているドキュメントは、WWWブラウザで閲覧することができる。WWWドキュメント・システムの特徴は、ハイパーテキストの機能を利用して、ドキュメントから別のドキュメントに簡単に移動できること、ドキュメント内にテキストだけでなく、画像や音声などさまざまな形式のデータを組み込めることなどである。インターネットで利用した場合、ドキュメントからドキュメントの移動は、インターネット上のどんなドキュメントでもよいので、リンクをたどることで、世界中のドキュメントを閲覧できることになる。
World Wide Webは、1989年にヨーロッパ核物理学研究所(European Center for Nuclear Research。CERN)で、研究者間の情報交換用のしくみとして開発された。その後1993年に米国のイリノイ大学のNCSA(National Center for Supercomputing Applications)でWWWの閲覧ソフトウェアであるMosaicが開発され、広く普及するに至った。
ドキュメント中にURL(Uniform Resource Locator)と呼ばれるリンク情報を埋め込んでおくと、ユーザーはこのURLをたどってページを順次アクセスすることができる。URLは、インターネット上にあるドキュメントを一意に識別できる情報である。WWWで閲覧するドキュメントの記述には、HTML(HyperText Markup Language)と呼ばれるマークアップ言語を使用する。HTMLは、W3C(World Wide Web Consortium)という標準化団体で仕様が策定されているが、インターネットの普及にともなうWWWの用途の拡大などにともなって、機能性の追加などが鋭意行なわれている。
WWWでページ情報を公開する側はWWWサーバ、その情報を閲覧する側はWWWクライアントと呼ばれる。つまりWWWサーバ側でHTMLで記述したページ情報を用意し、これをWWWクライアント側のブラウザで表示するわけだ。ただしHTMLで記述された情報をWWWクライアント側でどのように表示するかは、ブラウザに任されており、このため同じHTMLデータを表示しても、ブラウザの違いにより表示内容が微妙に異なることがある。こうした問題を回避して、環境によらず表示内容が同じになるようにするために、スタイルシートと呼ばれる機能がHTML仕様に追加されている。
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関連用語
参考リンク
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■World Wide Web Consortium
WWW関連の各種プロトコル、フォーマットの標準仕様に関する情報を入手できる。
■The Internet Engineering Task Force