スパム・メール (SPAM mail)
別名
・スパム (SPAM)
・SPAMメール (SPAM mail) 【スパム・メール】
・SPAM 【スパム】
広告などの目的で、見ず知らずの不特定多数のユーザーに対して電子メールを送ったり、ニュース・グループにメッセージを投稿したりすること。このようにして送られたメッセージは「スパム・メール」、「スパム・メッセージ」などと呼ばれる。SPAMという名称は、もともとは米Hormel Foods社が製造している「SPAM(Spiced Hamの略)」というランチョンミート(肉の缶詰加工品)に由来しているといわれている。英BBCが放送した著名なコメディ番組「モンティパイソン」中の1コマで、スパムという言葉を(相手の迷惑を顧みずに)連呼するシーンがあり、そこからこのようなメールやニュース・メッセージなどをスパムと呼ぶようになったとされている。
スパム・メールは、簡単に言えば伝統的な郵便を使ったダイレクト・メールの電子版と考えてよい。インターネット・ユーザーに対して何らかの商品を売り込みたいと考える企業や個人は、その商品の広告文面を作り、それを不特定多数のユーザーやニュース・グループに送りつける。「伝統的な郵便」を使ったダイレクト・メールでは、郵送費がかかるために、際限なく送りつけることは難しいが、インターネット・メールの送信コストはほとんど無料に近いので、大量にばらまかれやすいという性質がある。望まないメッセージを受け取ったユーザーにとって、スパム・メールは迷惑以外の何ものでもない。また一企業や個人の営業活動のために、公共性の高いインターネットの帯域が少なからず消費されるという問題もある。このようにスパムは明らかにネチケットに反する行為なのだが、手軽さと低コストさから、今もなお増加傾向にあるし、発信元が簡単には分からないような工夫を施すなど、手口も悪質化する傾向にある。
スパム・メールを根本的に避ける方法はないが、まずは自分のメール・アドレスを信頼できる相手以外に明かさないようにすることである。Webサイトの中には、ユーザー登録と称してメール・アドレスの入力を求めるところがあるが、信頼できないサイトでは自分のアドレスは教えないほうがよい。
また最近のメール・ソフトウェアの中には、特定の発信元からのメッセージを受信すると同時に削除したり、別のフォルダに保存したりというスパム対策機能が組み込まれているものもある。
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