ネチケット (netiquette)
ネットワーク上におけるエチケットやマナー、礼儀作法のこと。ネットワークとエチケットを組み合わせた用語。
現実社会におけるコミュニケーションでは、ルールとして明文化されていないながらも、お互いに守らなければならない規則や慣習、いわゆるエチケットや作法などと呼ばれる暗黙のルールがある。ネットワーク上においても、円滑なコミュニケーションを図るためには現実と同様にこれらのルールを守るべきである。例えば掲示板やニュース・グループ、メーリング・リストなどへ初めて投稿する場合は、自分の名前を名乗ったり、簡単な自己紹介をするべきだし、言葉遣いにも注意するべきである。ネットワークでは対話している相手の顔が見えないため、ついぞんざいな言葉を使ってしまったり、横柄な返答をしてしまうことがあるが、相手の立場からすると、このような態度はとても不愉快に感じられる。お互いに人間同士がコミュニケーションしていることを考えると、一般社会と同じように守るべきルールがあり、さらにネットワーク・コミュニケーション特有のルールもある。それがネチケットである。
掲示板やメーリング・リストにおけるネチケットとしては、例えば投稿する前にはほかのメッセージをよく読み、唐突な発言や前後関係を無視したようなような発言は慎むべきだし、返事をもらった場合には、まとめやお礼の発言などをするのが望ましいとされている。またあまり親しくない人への返答の場合は、なれなれしい言葉遣いや仲間内でのみ意味を持つようなくだけた表現などは控えるべきだし、顔文字のような装飾表現なども(特にビジネス上のコミュニケーションの場合は)使用を控えるべきである。これ以外にも、メッセージには適宜改行などを入れて読みやすくなるように整形するべきだし、元のメッセージを引用する場合は意味もなく全文引用することは避け、必要な部分のみを引用してコメントを付けるのが望ましい、といったルールもある。
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