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GPL (General Public License/GNU General Public License)

【ジー・ピー・エル】

最終更新日: 2001/07/23

 リチャード・ストールマン(Richard M. Stallman)氏が主宰するFree Software Foundation(FSF)が提唱した理念に基づくソフトウェアのライセンス規約。氏の主張する"Copyleft"の概念(通常の著作権を表す"Copyright"をもじったもの。だれでも自由にソフトウェアを入手して、改変し、それを再配布できるようにするべきであるという考え方)を実際に達成するための規約として提唱されたもの。

 リチャード・ストールマン氏は、GNU Emacsの開発者としても著名で、このほかFSFが提供するGNU(Gnu is Not Unix)ツールは、すべてGPLに従ったライセンス規約が適用されている。

 GPLによって入手したソフトウェアは、さらに別の第三者に自由に提供することができる。このとき無償で第三者に提供してもよいが、必要なら、配布料金(ディストリビューション・フィー)などを徴収したり、サポート・サービスを提供して、その対価を徴収したりしてもよい。ただしこの場合でも、ソフトウェアの提供を受けた第三者が、再びソフトウェアの配布を行うことを制限してはならない。

 また、GPLで入手したソフトウェアの一部を改変して第三者に提供してもよい。ただしこの場合には、それがオリジナル版から改変されたものであることを明示する必要がある。そしてGPLベースのソフトウェアを改変して出来上がったソフトウェアは、やはりGPL規約に従って(つまり、ソフトウェアの再配布を制限しないという前提のもとに)配布しなければならない。

 GPLでソフトウェアを配布する場合には、基本的に実行形式のプログラムとともに、ソース・コードを併せて提供する必要がある。何らかの事情で(配布メディアに収録しきれないなど)ソース・コードを提供できないときには、ユーザーが必要としたときにいつでもソース・コードを入手できるように、入手方法を明記しなければならない。

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