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モーション広告 (motion advertisement)

【モーション・コウコク】

最終更新日: 2002/03/18

 Webを利用した商用情報サービスでのネット広告手法の1つ。モーション広告では、固定的な表示領域だけでなく、ページ全体を広告スペースとして使い、広告用のビットマップなどをページ上で移動表示する。そして利用者が広告表示をクリックすると、広告主のWebサイトなどにジャンプさせる。

 ネット広告といえば、Webページ内に固定的な広告表示領域を設け、そこに広告用のビットマップや文字列を表示する手法が代表的である。これらのビットマップや文字列にはリンクが設定されており、利用者がそれらをクリックすることで、広告主のWebサイトなどにジャンプできるようにしている。しかしこの手法では、広告表示領域が限定的で、商品やブランドをアピールするには十分な効果を得られないケースがある。

 これに対しモーション広告は、いわばページ全体を広告スペースとして活用しようという手法で、広告の存在を利用者に強烈にアピールすることができる。具体的には、スクリプト技術やActiveXコントロールなどを使って、通常の記事領域の上でもかまわずに広告用のビットマップなどを移動表示させる。こうして広告の存在をアピールし、広告用のビットマップなどをクリックすると、広告主のWebぺージにジャンプするという仕組みである。

 このネット広告は、2001年中ごろから、LYCOS Japanやgoo、MSN、NIKKEI NETなどの大手商用Webサービスで採用され始めた。

 このようにモーション広告は、従来は見過ごされがちだった広告の存在を強烈に利用者にアピールできる。しかしその一方では、通常記事の上を広告用のビットマップが動き回ることから、本来の記事が読みにくくなったり、特に初心者は何が起こったのか不安に感じたりするといった問題点も指摘されている。またセキュリティ上の理由などから、ブラウザの設定でActiveXコントロールやスクリプトを禁止している利用者には、これらの広告は正しく表示されない。

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