タイムシェアリング・システム (Time Sharing System)
別名
・TSS (Time Sharing System) 【ティー・エス・エス】
・時分割システム (Time Sharing System) 【ジブンカツ・システム】
最終更新日: 2002/11/13
1台のコンピュータを、同時に多数のユーザーがアクセスして利用する形態のシステム。CPU時間を細かく切り分けて、各ユーザーに順番に割り当てることにより、多数のユーザーが同時にコンピュータを利用できるようにしている。
現在ではこのような利用形態は当たり前であるが、1960年代頃までのメインフレーム・コンピュータでは、一度に1つずつタスク(ジョブ)を処理するのが普通であった。多数のタスクがあっても順番に処理されるので、後のタスクは待たされることになる。またコンピュータそのものが非常に高価であったので、ユーザーがインタラクティブに利用することはできず、主にバッチ処理(あらかじめ決められた処理手順に基づいて自動的にタスクを処理すること)で利用されていた。
だがTSSでは、多数のユーザーがインタラクティブに、同時に効率よくコンピュータ・システムを利用できるようにしている。CPU時間を細かく区切り、各ユーザーごとのタスクに対して順番に割り当てることにより、あたかもそれぞれのユーザーがコンピュータを占有しているかのように使うことができる。
当初は大型のメインフレーム・コンピュータで始まったこのような利用形態も、コンピュータ技術の進歩により、現在ではパーソナル・コンピュータであっても、マルチユーザー/マルチタスクで、インタラクティブに利用するのが普通になっている。
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