PC2700
【ピーシー・ニセンナナヒャク】
最終更新日: 2002/08/15
DDR SDRAM搭載メモリ・モジュール(DIMM)の仕様を定めた規格の1つ。あるいは、その規格に準拠したメモリ・モジュールそのもの。333MHz(=166MHz×2倍)のクロックで駆動されるDDR SDRAM(DDR-333)を使用した、最大転送速度が2666Mbytes/sのメモリ・モジュールのため、その最大転送速度を採ってPC2700と名付けられている。データ幅は、ECCの分を除いて64bitである。
規格の策定はJEDECが行っており、電気的特性や信号タイミング、温度特性、信号/電源ピンの配列、機能などが規定されている。同様の規格として、266MHz(=133MHz×2倍)のクロックで駆動されるPC2100や、200MHz(=100MHz×2倍)のクロックで駆動されるPC1600というメモリ・モジュールもある。
PC2700対応DIMMは、2002年7月の時点ですでに出荷が始まっているものの、対応するPC用チップセットの種類が少なく、普及には至っていない。PC2700 DIMMの本格的な普及は、IntelがDDR-333のサポートを正式に開始する2002年末からとみられる。
モジュールの規格名 | チップの規格名 | チップの種別 | モジュールの帯域幅 | クロック周波数 | データ幅 |
DIMM | |||||
PC66 | − | SDR SDRAM | 0.53Gbytes/s | 66MHz×1倍 | 64bit |
PC100 | − | SDR SDRAM | 0.80Gbytes/s | 100MHz×1倍 | 64bit |
PC133 | − | SDR SDRAM | 1.06Gbytes/s | 133MHz×1倍 | 64bit |
PC1600 | DDR-200 | DDR SDRAM | 1.60Gbytes/s | 100MHz×2倍 | 64bit |
PC2100 | DDR-266A/266B | DDR SDRAM | 2.13Gbytes/s | 133MHz×2倍 | 64bit |
PC2700 | DDR-333 | DDR SDRAM | 2.66Gbytes/s | 166MHz×2倍 | 64bit |
PC3200 | DDR-400 | DDR SDRAM | 3.20Gbytes/s | 200MHz×2倍 | 64bit |
RIMM | |||||
− | PC600 | Direct RDRAM | 1.20Gbytes/s | 300MHz×2倍 | 16bit |
− | PC700 | Direct RDRAM | 1.42Gbytes/s | 356MHz×2倍 | 16bit |
RIMM1600 | PC800 | Direct RDRAM | 1.60Gbytes/s | 400MHz×2倍 | 16bit |
RIMM2100 | PC1066 | Direct RDRAM | 2.13Gbytes/s | 533MHz×2倍 | 16bit |
RIMM4200 | PC1066 | Direct RDRAM | 4.26Gbytes/s | 533MHz×2倍 | 32bit |
PC/サーバ用メモリ・モジュール規格の種類 | |||||
PCやサーバで利用されるメモリ・モジュールには、電気的特性や物理寸法などを規定している標準規格が存在する。ここに記したのは、SDRAM系のDIMMとRDRAM系のRIMMに大別される。規格名にはどちらも「PC」で始まるものがよく使われているが、SDRAM系はモジュール側に、またRDRAM系はチップ側にそれぞれ割り当てており、しかも「PC」に続く数値の意味は異なっている。混乱しやすいので注意が必要だ。なお、「クロック周波数」は「ベース・クロック×倍率」で表記している。また「データ幅」には、ECCの分を含めていない。 |
Copyright (C) 2000-2007 Digital Advantage Corp.
関連用語
参考リンク
-
■JEDECのホームページ
半導体関連の規格策定を行っている団体