DDR SDRAM (Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)
【ディー・ディー・アール・エス・ディー・ラム】
最終更新日: 2006/01/31
SDRAMを改良して、外部クロックの2倍の周期でデータをやり取りできるようにしたSDRAM。従来のSDRAMでは、1クロックサイクルにつき1回しかデータをやり取り(入出力)できなかったが、DDR SDRAMでは、1サイクルの前半と後半のそれぞれでデータをやり取りすることにより、同じクロックでも2倍のレートでデータを入出力できるようにしている。
DDR SDRAM DDR SDRAMは基準となるクロック信号に同期して動作する。@のタイミングでSDRAMの動作開始コマンドと行(Row)アドレスの指定を行い、Aで読み出しなどのコマンドを与えると同時に列(Column)アドレスの指定を行う。データはBの時点から半クロックごとに(1クロックにつき2回ずつ)出力される。通常のSDRAM(SDR SDRAM)の2倍の速度でデータを入出力することができる。DQSはデータ入出力のタイミングを指示するための信号。 |
DDR SDRAMを用いたメモリモジュールとしては、動作クロックが100MHzのPC1600と、133MHzのPC2100の2種類が一般的である。
モジュールの規格名 | チップの規格名 | チップの種別 | モジュールの帯域幅 | クロック周波数 | データ幅 |
DIMM | |||||
PC66 | − | SDR SDRAM | 0.53Gbytes/s | 66MHz×1倍 | 64bit |
PC100 | − | SDR SDRAM | 0.80Gbytes/s | 100MHz×1倍 | 64bit |
PC133 | − | SDR SDRAM | 1.06Gbytes/s | 133MHz×1倍 | 64bit |
PC1600 | DDR-200 | DDR SDRAM | 1.60Gbytes/s | 100MHz×2倍 | 64bit |
PC2100 | DDR-266A/266B | DDR SDRAM | 2.13Gbytes/s | 133MHz×2倍 | 64bit |
PC2700 | DDR-333 | DDR SDRAM | 2.66Gbytes/s | 166MHz×2倍 | 64bit |
PC3200 | DDR-400 | DDR SDRAM | 3.20Gbytes/s | 200MHz×2倍 | 64bit |
RIMM | |||||
− | PC600 | Direct RDRAM | 1.20Gbytes/s | 300MHz×2倍 | 16bit |
− | PC700 | Direct RDRAM | 1.42Gbytes/s | 356MHz×2倍 | 16bit |
RIMM1600 | PC800 | Direct RDRAM | 1.60Gbytes/s | 400MHz×2倍 | 16bit |
RIMM2100 | PC1066 | Direct RDRAM | 2.13Gbytes/s | 533MHz×2倍 | 16bit |
RIMM4200 | PC1066 | Direct RDRAM | 4.26Gbytes/s | 533MHz×2倍 | 32bit |
PC/サーバ用メモリ・モジュール規格の種類 | |||||
PCやサーバで利用されるメモリ・モジュールには、電気的特性や物理寸法などを規定している標準規格が存在する。ここに記したのは、SDRAM系のDIMMとRDRAM系のRIMMに大別される。規格名にはどちらも「PC」で始まるものがよく使われているが、SDRAM系はモジュール側に、またRDRAM系はチップ側にそれぞれ割り当てており、しかも「PC」に続く数値の意味は異なっている。混乱しやすいので注意が必要だ。なお、「クロック周波数」は「ベース・クロック×倍率」で表記している。また「データ幅」には、ECCの分を含めていない。 |
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