セルフタッピングネジ (self-tapping screws)
別名
・タッピングネジ (self-tapping screws)
最終更新日: 2002/06/10
ネジ山を刻みながら締め込むことができる形式のネジ。プラスチック製品などをネジ止めするために使われることが多い。
ドリルで開けた下穴(目的のネジの外径よりもやや小さい穴を開けておく)にネジ山を刻むための工具のことを「タップ(tap)」といい、これを使って実際にネジ山を作ることを「ネジ山を切る」とか「タップを立てる」などという。通常金属同士をネジ止めするためには、ネジを受ける側(雌ネジ側)にタップを立てておく。しかしセルフタッピングネジは、タップを立てずに直接ねじ込むことができ、木やプラスチック製品のような、柔らかい材料をネジ止めするために使われる。ただし強く締めすぎるとネジ穴がつぶれたり、繰り返し締めたり緩めたりすると、締まりが悪くなったりする。
PC関係では、プラスチックでできたベイのカバー(フロント・ベゼル)をケースに固定するためなどに使われることがある。しかし最近では簡単に付けたり外したりできるような構造を採用していることが多く、セルフタッピングネジの必要性はあまり高くない。
ミリネジ、インチネジ、セルフタッピングネジ これはPCで一般的に使われているネジ。左から順にミリネジ、インチネジ、セルフタッピングネジ。それぞれピッチが異なるので代用することはできない。場所によって使われるネジの種類が違うし、例えばブラケット固定用のネジでも、ケースによってはミリネジだったりインチネジだったりする。ネジ頭部の形状はさまざまだが、ネジの部分の太さやピッチは規格化され、統一されている。ミリネジはネジのピッチが細かく、インチネジはピッチが粗いので、2つ並べると簡単に見分けることができる。区別のために、ISO規格のミリネジには頭部に小さな丸いくぼみ(矢印の先)が付けられることがあるが、何もないミリネジも多い。右側のセルフタッピングネジは最近ではほとんど使われない。 |
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