BIOS (Basic Input Output System)
【バイオス】
別名
・バイオス (Basic Input Output System)
最終更新日: 2002/06/10
コンピュータシステムのハードウェアを制御するための基本ソフトウェア。
BIOSのソフトウェアは、EPROMやフラッシュメモリなどに書き込まれて、システムの基板上に実装される。このためOSなどがなくても、電源投入と同時に実行でき、電源投入時のハードウェア診断や各デバイスの初期化などを行う機能を持つ。
このほかにもBIOSには、ハードディスクやキーボード、グラフィックスなど、標準的なデバイスを制御するプログラムコードが組み込まれており、上位のソフトウェア(OSなど)はこのサービスコードを経由してハードウェアにアクセスすることができる。
また最近では、環境破壊などの観点から、コンピュータの省電力機能が注目されている。一定時間アクセスがなければ、CPUのクロックを下げる、ディスクの回転を停止するなど、最近のBIOSでは、省電力機能を実現(サポート)するためのプログラムも組み込まれている。
このようにBIOSのはたらきにより、上位ソフトウェアはハードウェアの微細な仕様を意識することなく制御できるようになるが、一方ではBIOSベンダやBIOSバージョンの微妙な違いから、非互換性問題が生じることもある。
Windows NTなど、ハードウェアシステムをOS側で完全に制御するものは、BIOSコードには頼らず、すべてを自分自身で処理するようになっている。
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