CRC (Cyclical(Cyclic) Redundancy Check)
【シー・アール・シー】
別名
・巡回冗長検査 (Cyclical(Cyclic) Redundancy Check) 【ジュンカイ・ジョウチョウ・ケンサ】
最終更新日: 2004/07/02
主にシリアル転送方式のデジタル・データ伝送において、伝送中にエラーが発生していないかどうかを検出する方法。巡回冗長検査とも呼ばれる。イーサネットやフロッピー・ディスクなどを始めとして、データ伝送で広く使われている。
データの送信側では、伝送するデータに対し(データ・フレームに対し)、巡回的なアルゴリズム(生成多項式)を適用してCRCコードと呼ばれる冗長データを生成し、この冗長データを本来のデータに加えて送信する。そしてデータを受け取った受信側でも、送信側と同一のアルゴリズムをデータに適用して、冗長データを算出する。こうして送信側で算出したCRCコードと、受信側で算出したCRCコードが一致していれば、データは誤りなく伝送されたことになる。パリティ方式と比べると、多ビット・エラーの検出精度が高いという特徴がある。
このようにCRCでは、本来転送されるべきデータに加え、エラー検出用の冗長なデータを加えることから“Redundancy(冗長)”という語が含まれている。CRCコードの生成やチェックをハードウェア回路で実現する場合、データを1bitずつ順番に走査しながら簡単なゲート回路に通すだけでよいので、高速で簡便なエラー検査方法として、シリアル・データ伝送におけるエラー検出方法としてよく使われている。
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