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名前解決 (name resolution)

【ナマエ・カイケツ】

最終更新日: 2001/07/04

 名前から、ネットワーク上の各ノードに付けられたアドレス(通常は32bitや48bitの2進数)に変換するための手続き。

 通常、コンピュータのノード番号や、その上で動作しているサービスは、コンピュータ内部では単なる数値で表されていることが多い。たとえば、TCP/IPネットワークでは、各ノードは192.168.0.1のような4bytesのIPアドレスが付けられているし、イーサネットカードには、12-34-56-78-9A-BCのような6bytesのMACアドレスが付けられている。コンピュータどうしは、これらのアドレスによってお互いのノードを識別している。しかし、人間にとってはこのような数値列は非常に覚えにくく、また扱いづらいものである。そこで、通常は「pc01」とか「server02」のような「名前」を付けて管理できるようになっている。この「名前」から実際のIPアドレスやMACアドレスに変換することを名前解決という。

 名前解決をするためには、コンピュータ内部に名前と実際のアドレスの対応表を用意するとか(hostsファイルやDNSなど)、各ノードが起動時に、動的な名前表のデータベースに自分で登録するなどの方法がある。名前解決の必要が生じると、これらの表を参照して、実際のアドレスを求め、通信を行なうことになる。

 たとえばpingコマンドなどにおいて、名前では実行が失敗するが、IPアドレスを直接指定すれば正しく動作するような場合、これは名前解決のための設定が失敗している、ということを意味する。このような場合には、DNSサーバの設定ミスなどがないかを調査する必要がある。

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