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WINS (Windows Internet Name Service)

【ウィンズ】

最終更新日: 2000/03/09

 Windowsネットワーク環境において、NetBIOS名(ホスト名やユーザー名など)をIPアドレスをマッピング(対応)させるためのサービス。WINSサーバはWindows NT/2000 Serverで実装されており、Windowsのドメインネットワーク環境では重要な役目を果たしている。

 Windows 9xやWindows NT/2000で実装されているネットワーク サービスでは、NetBIOSインターフェイスを使って各種のサービスを実現している。このとき、コンピュータ名やユーザー名、サービス名などには、NetBIOS名と呼ばれる16bytesの文字列が割り当てられ、お互いのマシン名やサービスを区別するようになっている。TCP/IPプロトコルとNetBIOSインターフェイスを組み合わせたNBT環境では、NetBIOS名とIPアドレスを何らかの方法で対応させる必要があるが、このために使用されるのがWINSというサービスである。WINSが使われる以前は、LMHOSTSファイルという、NetBIOS名とIPアドレスの対応を静的に記述したデータベース ファイルが利用されていた。しかしDHCPサービスなどの導入により、各マシンが必ずしも固定的なIPアドレスを持たなくなってきたので、新たにWINSというシステムが開発された。WINS環境では、各クライアントは起動時に自分のNetBIOSマシン名と(DHCPなどによって割り当てられた)IPアドレスをWINSサーバに登録する。そして各クライアントからNetBIOS名を検索する必要が生じると、まずWINSサーバに問い合わせて、NetBIOS名からIPアドレスを求め、そのホストと通信を行う。これにより、IPアドレスが変わっても、各クライアントは望むホスト(NetBIOSサービス)と正しく通信ができるようになっている。

 Windows 2000で導入されたActive Directory環境では、WINSは使われないが、過去との互換性のために(Active Directoryを導入していないWindows 2000以前のクライアントのために)、WINSサーバも利用することができる。

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