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BeOS (Be OS)

【ビー・オー・エス】

最終更新日: 2001/08/17

 米Be社が開発したオペレーティング・システム。当初はBeBoxと呼ばれる独自仕様のコンピュータ向けOSとして設計されたが、その後Be社はソフトウェア開発に専念するためにBeBoxの製造を中止、BeOSをPC/AT互換機などのパソコンで実行できるように移植した。

 BeOSは、インターネットを介して、大容量のマルチメディア・データをリアルタイム処理することを念頭に開発されたOSである。またTCP/IPネットワーク・スタックやWebブラウザなどのアプリケーションも標準で装備しており、基本的なインターネット・アクセスなら、追加投資なしに利用することができる。英語版のBeOS Personalは、インターネット上で無償公開されている。また市販されている日本語版パッケージを購入するなどすれば、かな漢字変換を始めとする日本語処理を行うことも可能である。

 ただしWindowsなどに比較すると、BeOSのデバイス・サポートには制限が多く、BeOSをインストールして利用するためには、ハードウェア(特にグラフィックス・チップなど)を慎重に選択する必要がある。また市販のアプリケーションもほとんど存在しない。

 2001年8月16日、Beはその知的所有権と技術的な資産を米Palm社に売却し、事業を精算すると発表した。

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