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ワイヤースピード (wire speed)

最終更新日: 2001/04/21

 ワイヤー(銅線)上を流れる信号の速度のこと。ルータやスイッチ(スイッチングハブ)のようなネットワーク機器において、ワイヤーを流れる信号の速度を損なわないくらい高速にパケットのスイッチングやルーティングが行えることを指す言葉として使われる。ワイヤースピードでルーティングする、などと使う。

 パケットのルーティングを行うためには、一般的にはパケットを機器の中のバッファに取り込んでから、そのヘッダ部分に書き込まれている情報を解釈して宛先を決め、さらにヘッダ中のホップ数フィールド(ルータをいくつ通過したかを表す数値)を調整してチェックサムなどを計算しなおし、さらに宛先に応じて適切なインターフェイスを選んで送信バッファに置くという処理を行う必要がある。このルーティング処理に時間がかかると、せっかくの高速なネットワーク媒体の性能を活かしきることができない。ワイヤースピードでルーティングしたりスイッチングできるようにするためには、処理をするプロセッサを高速にしたり、ルーティング処理そのものをハードウェア化して、高速化する必要がある。最近では100Mbpsや1Gbps、10Gbpsという高速な伝送媒体が次々と開発されているため、ワイヤースピードでルーティングやスイッチング処理を行うためには、非常に高度な技術が要求されるようになっている。

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