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.INIファイル (.INI file)

【イニ・ファイル】

最終更新日: 2001/04/05

 主にVer.3.xまでのWindows環境で、Windowsシステム自身やアプリケーションが、さまざまな情報を記録するために使用していた設定ファイル。

 たとえばWindowsアプリケーションなら、終了時のウィンドウの位置やサイズ、最後にアクセスされたディレクトリ位置、各種設定パラメータ情報などを.INIファイルに記録しておき、再度アプリケーションが実行されたときには、このファイルの情報を読み込んで、終了時点の状態を復帰するなどの目的で使用されていた。このためWindowsは、アプリケーションがこうした.INIファイルにデータを書き込んだり、.INIファイルからデータを読み込むためのAPIを用意していた。

 .INIファイルは単純なテキストファイルで、テキストエディタなどで簡単に内容を確認したり、データを書き換えたりできるため便利な部分もあったが、たとえばシステムに関する重要な情報を含んでいる場合もあり、最悪の場合、.INIファイルを改変したことによって、Windowsシステムが起動しなくなってしまうこともある。

 このためWindows 95以降では、.INIファイルに代わって、レジストリと呼ばれるデータベースを利用するようになった。これは各Windowsシステムに1つだけ用意された情報データベースで、システムからアプリケーションに至るまで、すべての情報がここに一元的に記録されている。

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