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OADG (Open Architecture Development Group)

【オー・エー・ディー・ジー】

最終更新日: 1998/09/30

 米国を始め、世界的に普及していたPC/AT互換機をベースとするパーソナルコンピュータを日本国内でも普及させるべく、日本アイ・ビー・エムが中心となって結成した標準化組織。発足は1991年3月。OADGには、国内のハードウェアベンダ/ソフトウェアベンダの多くが参加している。

 それまで日本で一般的だったパーソナルコンピュータでは、漢字を表示するために、漢字用のキャラクタROMをハードウェアで搭載するようになっていた。しかし日本アイ・ビー・エムは、ソフトウェアだけで漢字表示を実現し、ハードウェアとしては米国仕様のコンピュータを利用できるDOS(IBM DOS J4.0/V)を開発、発表した。このDOSは俗にDOS/V(ドス・ブイ)と呼ばれることもある。

 ハードウェアとしては米国版のPC/AT互換機をそのまま利用できるため、最新/最速のハードウェアが米国と時間差なく利用できること、多くのPC/AT互換機ベンダが市場で激しく競争しており、コストパフォーマンスの高いコンピュータを購入できることなどから、「DOS/Vパソコン」は徐々に普及し、ついには伝統的な国内向けパソコンを凌ぐにいたった。

 OADGの目的は、DOS/Vパソコンの共通ハードウェア仕様を策定することで、ハードウェアベンダ間、ソフトウェアベンダ間での非互換性問題を回避することである。

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