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バッファ (buffer)

最終更新日: 1999/05/19

 「buffer」は「緩衝装置」という意味で、コンピュータ関連では、データ転送を効率よく、あるいは高速に行うことを目的として、データを一時的に保存しておく場所を指してこう呼ぶ。

 データを生成する側(「プロデューサー(producer)」と呼ばれる)と、利用・消費する側(「コンシューマ(consumer)」と呼ばれる)の間にバッファを置くことにより、お互いの生成・消費の速度差に影響されずに、効率よくデータを生成したり、利用できるようになる。また、少しずつ生成されたデータをバッファでまとめて一度に処理したり、逆に、一度に大量に生成されたデータを、利用する側の都合に合わせて、少しずつ処理したりするなど、データの効率的な利用には、バッファの存在が欠かせない。なお、一度バッファに格納したデータを何回も繰り返して利用したりするのは、特にキャッシュと呼ばれる。例えば、ハードディスクから、あるセクタのデータを1回だけ読み出してバッファに格納し、それ以後は、実際のディスクへのアクセスを行わずに、代わりにバッファからデータを読み出すだけで済ませれば、アクセスに要する時間を大幅に節約することができる。この場合のバッファは、キャッシュと呼ばれる。

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