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環境変数 (environment variable)

【カンキョウ・ヘンスウ】

最終更新日: 2002/05/03

 MS-DOS環境において、各種のシステム情報を記録しておき、DOSプログラムやバッチ・プログラムから参照できるようにするために用意された文字列変数。

 代表的な環境変数としては、プログラムの保存ディレクトリを記録したPATHや、一時的なファイルの書き込み場所を示したTEMP(TMP)などがある。例えばPATHとして「C:\PROGRAM\BIN」という文字列が設定されているとき、「C:\PROGRAM\BIN\SAMPLE.EXE」という実行ファイルを実行するには、フルパス指定を行わなくても、単に「SAMPLE.EXE」と入力すればよい。これは、コマンド・プロンプトが環境変数PATHを調べ、自動的にディレクトリ・パスの情報を補うようになっているためである。

 MS-DOS(およびWindows環境でのコマンド・プロンプト)で現在設定されている環境変数を確認するには「SET」コマンドをパラメータなしで実行する。既存の環境変数の値を変更したり、新しい環境変数を追加したりするには、SETコマンドにパラメータをつけて、「SET [変数名=[文字列]]」のように値を指定する。

 Windows 2000/XP環境で環境変数を確認したり、追加・設定したりするには、コントロール・パネルの[システム]アイテムから表示される[システムのプロパティ]−[詳細設定]タブ(Windows 2000では[詳細]タブ)にある[環境変数]ボタンをクリックして表示されるダイアログ・ボックスを利用する。

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