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8080

【ハチマルハチマル】

最終更新日: 2001/12/19

 米Intel社が1974年に発売した、8008の後継の8bitマイクロコンピュータ。8008に比べて、10倍の高性能化が図られ、アドレス空間の拡大なども行われている。この8080の登場により、マイクロコンピュータは広く普及することとなった。

 8080のトランジスタ数は6000個で、発表当初の動作クロックは2MHz、データバス幅は8bit、アドレスバス幅は16bitであった。後にバスインターフェイス周りを改良した8080Aが発表されている。レジスタは8bit幅のものが7つあるが(A、B、C、D、E、H、Lレジスタ)、BとC、DとE、HとLはそれぞれ組み合わせて16bitレジスタとしても使うことができる。他に、16bitの命令ポインタとスタックポインタも備えており、8008における内部8段スタックという制限がなくなった。プログラムからアクセス可能なメモリアドレス空間は64Kbytesで(8008では最大16Kbytes)、I/O領域は、メモリ空間とは別に8bit分(256bytes)が用意されている。このような、メモリ空間とI/O空間を分離したアーキテクチャは、Intel社の8086以降のプロセッサでも受け継がれている。

 8080を使った初期のコンピュータシステムとしては、米MITS社のAltair 8800や、IMSAI社のIMSAI 8080が有名である。これらを契機にして、その後は産業界にも広く普及し、8080マイクロプロセッサはパーソナル用途から組み込み用途まであらゆる場所で使われるようになった。オペレーティングシステムとしてはCP/M-80が有名である。

 8080の後継として後に8085が開発されたが、米Zilog社の開発した8080の上位互換のZ80の方が広く普及している。

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