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フラットアドレス空間 (flat address space)

【フラット・アドレス・クウカン】

最終更新日: 2000/06/12

 メモリ空間内のすべてのアドレス位置に対して、(セグメントやバンク切り替えなどを必要とせず)同一のコストでアクセスできるようなメモリ空間。ソフトウェアから見ると、あたかも連続したメモリのようにして取り扱うことができる。「flat」は「平坦な」という意味。

 Intel x86の伝統的なセグメント アドレッシング方式では、64Kbytes領域の先頭をアドレッシングするセグメント アドレスと、そのセグメント内をアドレッシングするためのオフセットを別々に管理していた。このセグメント アドレッシング方式では、64Kbytesセグメントの外部をアクセスするには、セグメント アドレスを変更する必要があり、メモリ管理が煩雑だった。これに対しフラットアドレス空間では、すべてのメモリ領域を1つのポインタでアドレッシングできるため、メモリ管理が容易になる。

 MS-DOSではx86のセグメントアドレス空間が利用されていたが、Windows 95以降、Windows NT、Windows 2000、Macintosh、OS/2などでは、32bit(4Gbytes)のフラットアドレス空間が利用できるようになっている。

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