ICDロゴ

Application Launch Accelerator技術

【アプリケーション・ラウンチ・アクセラレータ・ギジュツ】

最終更新日: 2001/06/28

 ディスクのクラスタ配置を最適化することで、アプリケーションの起動時間を短縮するために開発された技術。Intelによって開発され、1998年3月に発表された。

 ディスクI/Oでは、データを読み出す処理よりも、ディスクのヘッドシークに多くの時間がかかる。Application Launch Acceleratorは、アプリケーションの起動時に発生するヘッドシークを極力減らすように、ディスクのクラスタを再配置する技術である。従来より、ディスクのフラグメントを最適化するデフラグメントツールが存在したが、これらはクラスタをディスク内部で物理的に連続させるだけだった。基本的に、大量のデータをディスクから読み出す場合などは、クラスタが連続していればヘッドシークは減少するが、プログラム中のDLLなどを必要に応じてロードするアプリケーションの起動では、プログラムファイルが物理的に連続していても、ヘッドシークが発生する可能性がある。Application Launch Acceleratorでは、アプリケーション起動時のディスクI/Oをモニタし、実際のディスクI/Oの結果からクラスタ移動リストを作成して、デフラグメント処理によってクラスタの再配置を行う。

 Windows 98には、このApplication Launch Acceleratorの機能が標準で搭載されている。具体的にWindows 98では、Taskmon.exeという小さなプログラムが常時実行されており、このTaskmon.exeがアプリケーションプロセスの開始を検知すると、ディスクI/Oのトレース(モニタ)を行い、結果を隠しファイルに記録しておく。そして次回にデフラグメントが実施されたときに、この情報を利用して、クラスタの再配置を行うようにしている。

Copyright (C) 2000-2007 Digital Advantage Corp.

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ