ミドルウェア (Middleware)
OSやネットワーク制御プログラム、データベースシステムなどの下位ソフトウェアと、上位のアプリケーションとの間に位置し、アプリケーションに対してさまざまなサービスを提供するソフトウェア。このように下位と上位のソフトウェアの中間に位置づけられて処理を行うことから、「ミドル」と呼ばれている。
OSなどの下位ソフトウェアは、汎用性を高めるために、プリミティブなサービスを数多く上位ソフトウェアに提供している。こうしたインターフェイスを、アプリケーションから直接アクセスすることも可能だが、汎用性が高い分、操作が複雑で、アプリケーションの設計にかかる負担が大きい。またこの方法では、アプリケーションが特定のOSやネットワーク制御ソフトウェア、データベースシステムなどに依存してしまうという問題もある。これに対しミドルウェアは、プリミティブな下位ソフトウェアの一連の処理をひとまとめにし、より高度なインターフェイスを上位アプリケーションに提供する。これにより、上位のアプリケーションの設計が容易になり、かつ同じインターフェイスを持ったミドルウェアさえあれば、異なる複数の環境でアプリケーションを実行可能になるというメリットがある。
代表的なミドルウェアとしては、クライアントとサーバー間に位置して両者間でのデータのやり取りを管理するTP(Transaction Processing)モニタや、アプリケーション連携を可能にするソフトウェアなどがある。また、統一化されたプログラミングインターフェイスを経由して、異なる複数のデータベースシステムとのデータ交換を可能にするMicrosoftのODBC(Open DataBase Connectivity)もミドルウェアの1つといってよい。
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