スーパーIPビジネスクラス (super IP business class)
【スーパー・アイ・ピー・ビジネス・クラス】
NTTが行っているインターネット接続サービスであるOCNのオプションの1つ。スーパーIPビジネスクラスでは、ネットワークが混み合った場合でも、一定の帯域を確保できる帯域確保型のサービスであることを特長とする。
小規模事業社や個人などでも導入が広がっているOCNエコノミーは、通常のアナログ電話と同じメタリックケーブルを利用し、最大で128kbpsでのインターネット常時接続を可能にするサービスである。しかしOCNエコノミーでは、128kbpsでのフレームリレーによるバックボーンネットワークとの接続を、複数のユーザーで共有しており、これら同じルーターに収容されたユーザーが重いデータ転送を行うと、通信速度が大幅に低下してしまい、場合によってはまったくデータ転送がおこなえない時間が生じてしまうことがある。こうした問題を解決して、ネットワークが混雑した場合でも帯域の下限保証を行う帯域確保型のサービスが、スーパーIPビジネスクラスである。
スーパーIPビジネスクラスでサポートされる通信速度は、1999年5月時点ではメタリックケーブルを利用した128kbps接続のみで、NTTの表現によれば、「おおむね契約品目の半分程度のスループットを実現する」としているので、128kbps接続ならほぼ64kbpsでの帯域保証がなされることになる。
スーパーIPビジネスクラスを導入するには、まず、導入場所からスーパーIPビジネスクラス用のアクセスポイントまでデジタル専用線(ディジタルアクセス128)を敷設する。アクセスポイントは1999年5月時点では東京(大手町)と大阪(淡路)の2カ所である。このようにアクセスポイントまでの回線確保は独自の専用線によるので、スーパーIPビジネスクラスには、サービス提供に関する地域制限はない。ただしデジタル専用線は局までの接続距離に応じて月額料金が増加するので、アクセスポイントから離れたユーザーは不利である。そしてスーパーIPビジネスクラスのユーザーは、このディジタルアクセス128の料金に加え、定額利用料(1999年5月現在で月額3万8000円)を支払うことになる。
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