OCN (Open Computer Network)
【オー・シー・エヌ】
NTTが1996年12月より開始したインターネット接続サービス。
OCNのサービスには、アナログ電話またはISDN(INSネット64)を利用してダイヤルアップ接続を行うOCNダイヤルアクセス、アナログ電話と同じメタリックケーブルを利用してユーザーとOCNセンタを専用線接続し、最大128kbpsのデータ転送が行えるOCNエコノミー、光ファイバによる専用線により最大1.5Mbpsのデータ転送が行えるOCNスタンダード、同じく光ファイバによる専用線接続により最大6Mbpsのデータ転送が行えるOCNエンタープライズの4つのサービスがある。また1998年からは、デジタル専用線を加入者からOCNのバックボーンに直接接続するスーパーOCNのサービスも開始された。
OCNダイヤルアクセスは、NTTがサービスしており、日本全国にアクセスポイントが用意されていることを除けば、個人向けにダイヤルアップ接続サービスを行なっているインターネットサービスプロバイダのサービスとそれほど大きな違いないない。これに対しOCNエコノミーは、最大128kbpsと比較的低速ながら、月額固定料金3万8000円と非常に低額であり、主に個人事業者や小規模企業などを中心に導入が進んでいる。
OCN専用線接続サービスは、他のインターネットサービスプロバイダの提供する同速度の専用線サービスなどと比べると、非常に安価であり、そのために急速にシェアを伸ばしている。しかしOCNの専用線サービスは、複数のユーザーで1つの回線を共有するという接続形態のため、同列に比較することはできない。例えば、OCNエコノミーは最大24ユーザーで1本の128kbps回線を共有しており、このうちの1ユーザーが128kbpsの帯域を使い切っていると、他の23ユーザーはまったくサービスを受けられないことになる(CIRが0bpsということ)。これに対して、他のサービスプロバイダが提供している、例えば128kbpsの専用線接続では、各ユーザーごとに128kbpsのスループットが保証されており(CIRが128kbpsということ)、他のユーザーのトラフィックの影響を受けることはない(ただし、いずれの場合でも、実際にはその上流の回線速度で制限されてしまうのは同じである)。
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参考リンク
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■OCNのホームページ
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