MIM液晶 (Metal In Metal liquid crystal)
【エム・アイ・エム】
最終更新日: 2006/11/27
液晶ディスプレイの製造方式の1種。液晶駆動方式としてはアクティブマトリックス方式を採用するが、電極の配線はTFTのような3端子のものではなく、単純マトリックス方式に近い2端子のものを使用する。このため、複雑な構造を持つTFTに比較すると、製造コストが低減できるというメリットがある。
簡単にいえば、MIM液晶ディスプレイは、DSTN方式とTFT方式の間を埋めるような存在で、実際に製造コストや表示クオリティはこれら両者の中間に位置付けられる。アクティブマトリックス方式であるため、単純マトリックス方式のDSTNよりも画質が高く、配線が単純なため、複雑なTFTよりも製造コストが安い。TFTでは、アクティブ素子としてアモルファスSi-TFT、高温多結晶Si-TFT、低温多結晶Si-TFTに代表される「3端子素子」を利用する。これに対しMIMでは、縦横の電極(X電極、Y電極)の端子間に金属・絶縁層・金属という構造を持ったダイオードを挟み込む。このダイオードがTFTのトランジスタに代わり、スイッチングを行って画素を点灯される。
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