ディスク・クォータ (disk quota)
Windows 2000(Professional版を含むすべてのバージョン)から追加されたディスク管理機能の1つ。ディスク クォータを利用することで、管理者はディスク ボリュームの使用状況を追跡し、ユーザーごとに、そのユーザーが使用できるディスク容量を指定できるようになる。「quota」は「割り当て」、「規定数量」という意味。
たとえば、ネットワーク上で複数のユーザーが共有する共有ディレクトリでは、ある特定のユーザーだけが大量の領域を使ってしまい、他のユーザーが迷惑を被る場合がある。ディスク クォータを利用できなかった以前は、共有ディレクトリ利用のマナーを各ユーザーに通知して従ってもらうしか方法がなく、強制力を伴った管理は不可能だった。これに対しWindows 2000で追加されたディスク クォータでは、(1)使用可能なディスク領域のサイズを各ユーザーごとに設定し、それ以上のディスク領域を使用不能にする(ディスクの超過使用が発生したときには、それをイベント ログに記録する)、(2)各ユーザーごとに使用可能ディスク容量の警告レベルを設定し、それ以上のディスク使用が発生したときにはイベントをログに記録する、のいずれかの方法で、ディスクの管理を行うことができる。つまり、強制的に使用可能なディスク容量を規定したり、強制的に容量は規定しないまでも、使用状況をモニタしたりできるわけだ。
ただしこのディスク クォータが利用できるのは、NTFS5(Windows 2000のNTFSバージョン)でフォーマットされたディスク ボリュームだけである。またネットワーク ボリュームに対してもディスク クォータは利用可能だが、この場合も同じくNTFS5でフォーマットされたボリュームで、かつルート ディレクトリから共有されている共有ディレクトリに限られる(サブ ディレクトリから共有設定されているディレクトリには適用できない)。
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