玉川学園、幼稚園から高校までの全施設をカバーするワイヤレス環境を完成

2006/11/15

 シスコシステムズは11月14日、同社のワイヤレス ソリューションを用いて、玉川学園がワイヤレス環境およびユニファイドコミュニケーションを実現したと発表した。

 玉川学園のK-12(Kindergarten to 12th:幼稚園から高校までの一貫教育)では早くからパソコンを活用した授業を展開、2002年からはワイヤレス環境の整備を進めてきたが、今年9月の学園マルチメディアリソースセンターのオープンにより、K-12の施設すべてをカバーする環境が完成した。北海道弟子屈町、鹿児島県坊津町、カナダ・バンクーバー島ナナイモにある同校施設もIPネットワークで接続され、電話内線化を実現している。

 システムのコアスイッチには「Cisco Catalyst 4500」が使われており、施設各棟に設置されたCisco Catalystと接続する。コアスイッチに接続した呼制御サーバ「Cisco Unified CallManager」により、ユニファイドコミュニケーションを実現。IP電話は固定と無線の双方を導入している。一部で遠隔地とのビデオチャットに、ビデオ テレフォニー システム「Cisco Unified Video Advantage」を活用している。

 ワイヤレス環境の完成により、授業では教師員が児童・生徒たちの中に入り込むことができるなどの効果が見られた。また、国内外拠点の内線化により、初年度130万円のコストダウンが図れた。

 玉川学園では今後この環境をさらに活用し、eラーニングのコンテンツ作成や学校を休んだ場合でもその日の授業を受けられる仕組みなどを検討するとしている。

[関連リンク]
シスコシステムズの発表資料
玉川学園

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