名古屋掖済会病院、SSL VPNで地域医療情報共有システムをさらに充実

2006/12/15

 F5ネットワークスは12月14日、同社のSSL VPNソリューション「FirePass」が、名古屋掖済会病院の医療情報共有システム「エキサイネット」に採用されたと発表した。

 掖済会病院は、地域の中核病院として地域クリニックと患者の診療情報を共有する「エキサイネット」を構築している。同ネットワークは高度なセキュリティが求められるため、従来利用していたVPNサービスから、「FirePass」と「Pentio PKI USB Token」の組み合わせに移行したもの。「Pentio PKI USB Token」内の証明書とSSL VPNである「FirePass」の連携で、操作が分かりやすく、強固なセキュリティを持つリモートアクセス環境を整備した。

 同システムは地域クリニックとの情報共有のほか、院内医師が自宅PCから救急患者への初期対応指示にも使用されるもので、参照できる情報は投薬・注射オーダ、検体検査結果、放射線画像、退院サマリーなど、診療情報全般に及ぶ。セキュリティ不安が払拭されたことにより、掖済会病院からの情報開示だけではなく、クリニックでの診療情報をアップロードすることも可能とした。

 今後、地域クリニックに同システムがさらに浸透することで、より適切で効率的な医療の施術につながるとしている。

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F5ネットワークスジャパンの発表資料
名古屋掖済会病院

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