飛騨牛を流通過程を管理する高度トレーサビリティの実証実験を実施、NEC
2007/2/19
NECは2月19日、同社が開発した高機能電子タグを用い、東芝・横河電機・NTTコミュニケーションズと共同で開発した「高度トレーサビリティシステム」の実証実験を岐阜県高山市において実施すると発表した。
同システムは、牛肉の流通ルートや加工・輸送・販売工程での情報を蓄積し、食肉センターや販売店など流通にかかわる事業者、消費者がその牛肉が店頭に至るまでの流通履歴や温度管理履歴を知ることができるようにするもの。IPv6通信機能を備えた高機能電子タグにより、リーダ(読取装置)を介さずにタグの情報を直接ネットワーク機器に送ることができ、また電子タグ連携技術により、複数のタグを組み合わせての情報収集を可能にしている。
同システムの実証実験は、2月9日〜3月5日の間、飛騨牛の加工場である飛騨食肉センターから販売店までを対象に実施している。2月22日〜3月5日には、JAひだグループの2店舗でトレーサビリティ情報閲覧の実証実験を行う予定で、2次元コード読取機能付き携帯電話を持ってくれば、誰でも実証実験に参加できる。
NECはこの実証実験で同システムの有用性などを検証し、その成果を食の安全・安心にかかわるサービスやシステムに活用するとしている。この開発は平成18年度 総務省委託研究「電子タグの高度利活用技術に関する研究開発」の成果。
[関連リンク]
NECの発表資料
電子タグの高度利活用技術に関する研究開発(総務省)
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