食べている物の産地知りたいでしょ? 食品業界向けERP
2005/4/22
インテンシアとジェーエムエーシステムズ(JMAS)は4月21日、食料/飲料業界に特化したERPソリューション「Movex Food&Beverage(以下、Movex)」の提供を開始すると発表した。食品業界でも大手企業では、会計系業務などにERPを導入している例はあるが、Movexでは食品業界が特に必要としている品質管理やトレーサビリティ、サプライチェーン対応などの機能を提供するのが特徴だ。
インテンシア 社長 カマル・シャルマ氏 |
Movexでは通常のERPパッケージの機能に加えて、原材料について、ロットレベルで貯蔵期間や計量情報を含んだ在庫確認などの情報を把握できる。仕入れや配送でのトレーサビリティ機能といった食料業界に必要な機能を付加している。
木田氏によると、食料品の生産現場ではまだまだ電話や手書き伝票による受注・発注処理が多いという。このため、商品別の損益が把握できない問題や、製品の性質上、多種類・大量商品を抱えなければならず、在庫が増える問題などが深刻化している。これらの問題を解決するために、統合基幹系システムのニーズは高いと分析。特にトレーサビリティに関する需要は、昨今の食肉偽装問題などで急増している。これらのことから、すでに日本以外の国で食料業界向けERPを提供しているインテンシアのMovexの提供を開始するに至った。
JMAS ビジネス・ソリューション本部 副本部長 木田詞康氏 |
インテンシア 社長 カマル・シャルマ(Kamal Sharma)氏は、「ライバルは中小企業市場に参入してきたSAPやオラクルだ。大企業の場合、1件あたり10億円程度の案件となるが、当社の場合は1〜2億円程度の案件獲得がメインとなるだろう。特に昨今は、牛肉をはじめとした食品のトレーサビリティに対する関心が非常に高い。今年度は5億円の売り上げを目指す」と目標を示した。
(@IT 大津心)
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インテンシア報道発表資料
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