伊勢丹で電子タグを利用したマーケティング情報管理の実証実験を実施、NTTコム

2007/2/28

 NTTコミュニケーションズは2月28日、電子タグを活用し、小売り店舗・流通関係者と顧客に向けて個別情報を適切に提供する情報管理技術の実証実験を行うと発表した。伊勢丹新宿店本館2階のクローバーショップにて、3月1日から13日までの期間、実施される。

 同実験はNTTコムの「プライバシー制御システム」を用いるもので、複数企業・店舗間での情報共有を行うことを想定、それぞれのステークホルダーごとに必要な情報を適切に提供することを検証するもの。

 このシステムにより、例えば店舗のフロア責任者はブランド別の販売数ランキングを見ることができ、販売員はアクセス不可としたり、顧客は店舗や試着室にある電子タグリーダに、洋服などの商品をかざすとディスプレイに情報表示されるようにしたり、といったことが可能となる。

 実証実験ではIPv6ネットワーク上でのセキュリティ確保およびデジタルファッションに協力を得て、コーディネーションシステム「HAOREBA」を用いたバーチャル試着室と電子タグを活用した未来型商品提案の可能性も検証する。なお、同実験は総務省による平成18年度「電子タグの高度利活用技術に関する研究開発」の一環として行われる。

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NTTコミュニケーションズの発表資料

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